ローン相談

住宅ローンの返済方法

住宅ローン全般 返済方法

公開日

2023.6.23

更新日

2023.6.29

 

今回は住宅ローンの返済、一括返済についてお話をします。

 

 

【1】住宅ローン返済スタート

【2】ライフスタイルの変化に伴う一括返済

【3】一括返済した場合のメリット・デメリット

【4】一括返済利用に適したローン契約とは

 

 

【1】住宅ローン返済スタート

 

住宅ローンの返済は、原則として物件引渡しの資金決済後からスタートします。

 

 

民間銀行でローンを組んだ場合、ローン契約をした銀行の預金口座から毎月支払額が引き落とされ、住宅ローンの元金及び利息の返済に充当されます。

毎月の支払が遅れないように、給与振込口座とローン返済口座を同じ口座に設定される方も多いようです。

 

金融機関の選定に悩んだ時には、給与振込先の銀行で審査をしてみるのも良いかも知れません。
給与振込口座は生活用口座と結びついている事も多く、生活関連の周辺手続きを行わずに安心して住宅ローン支払いが進められる事は、メリットと言えそうです。

 

(※ローン返済スタート時には元金据置返済という制度があります。詳細は元金据置返済についてをご覧ください。)

 

 

 

【2】ライフスタイルの変化に伴う一括返済

 

住宅ローン返済を進めていると、ライフスタイルの変化により、一括返済を利用する機会が発生する可能性もあります。

例えば、引越し、両親からの相続、物件売却等さまざまです。

状況によっては借入当初から、早期に返済する事を視野に入れているケースもあるかもしれません。

 

ローンを一括返済する場合、返済時点で残っている元金を返済します。

ローン契約から5年後に一括返済した場合の支払額を事例で見てみましょう。

 

< 借入金額:5,000万円 金利:0.5% 借入期間:35年 >

 ※返済開始から丁度5年(60カ月)後に一括返済

 

 ① 5年間の総支払額:毎月支払額129,793円×60カ月(5年分)=7,787,580円

 ② 5年後に残っている元金:43,381,430円

 ③ 総支払額(①+②):51,169,010円

 ④ 総支払利息:1,169,010円

 

実際に返済をする場合には、②の元金部分、一括返済手数料、抵当権抹消費用等が掛かります。

 

 

 

 

【3】一括返済した場合のメリット・デメリット

   

一括返済をした場合のメリット・デメリットをまとめました。

  

    


<メリット> ①残り期間中の利息を払わなくて済む

一括返済をすると、残り期間中の利息を払わず済むのが一番の魅力です。

  【2】で使用した例で比較 

  (借入金額:5,000万円 金利:0.5% 借入期間:35年) 

     

   ※上記表では金利変動が無い事を前提としております。

 

<メリット> ②次のローンを組める可能性が高まる

新たなお借入れを検討されている場合、ローン審査が有利になります。

お住替えや2件目住宅等、選択肢が色々と増えそうですね。

住替えローンについては、住み替えの際の住宅ローンをご参考下さい。

 

<デメリット>③現預金が減少する

現預金が一度になくなる為、不測の事態に対応しづらくなるかもしれません。

また、ローン返済により運用出来る資金が少なくなるという側面もあります。

 

<デメリット>④団信保障やローン控除対象外となる

完済後はローン控除適用対象外となる為、当初予定の税優遇が受けられません。

※ローン控除は適用要件等が契約時期によって異なりますので、ご留意ください。

詳細については、住宅ローン控除の延長・改正についてをご確認下さい。

 

 

 

【4】一括返済利用に適したローン契約とは

 

さて、ここまで一括返済について話を進めてきましたが、一括返済利用に適したローン契約はあるのでしょうか?

 

借入金額を同額に揃えて比較してみました。

 (※1)保証料は100万円あたり20,611円にて試算

 (※2)保証料返戻金は概算
 

<銀行毎の特徴>

A銀行…金利0.5%、融資手数料は借入金額の2.2%

B銀行…金利は相対的に高めの0.6%、融資手数料が一律242,000円と低い

C銀行…金利0.3%と最も低い、融資手数料は借入金額の2.2%

D銀行…金利は相対的に高めの0.6%、保証料型利用につき返戻金有り

  ※融資手数料は返戻金無し

 

<まとめ>

5年後に一括返済した場合を比較した結果、総支払額が安いのは以下の順番でした。

  B銀行>C銀行>D銀行>A銀行 

総支払額が抑えられるポイントは、初期費用の低さにあるようです。

B銀行は融資手数料が低い為、金利が最も低いC銀行より安くなりました。

一方、D銀行は保証料型の返戻金がありますが返戻率が低い為、金利の良いC銀行より高くなりました。 

 

  

 

いかがでしたでしょうか。

  

ローンコンシェルジュでは、上記のような比較表やシミュレーションの作成も承ります。

住宅ローンの商品は多種多様です。

金融機関毎の商品を正確に比較しようとすると、時間も労力も掛かります。

気になる金融機関の住宅ローンを比較してみたい等のご要望・ご相談がございましたら、是非ポラスのローンコンシュルジュまでお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

 

一覧を見る
どんなお悩みも
お気軽にご相談ください。
専門的な知識をもとに、お客様に
最適な住宅ローンをご提案します。
住宅ローンのご相談