今回は住宅ローンを利用する際にかかってくる諸費用のうち、金融機関に支払う手数料・保証料にクローズアップしてお伝えしていきます。
現在、様々な金融機関が住宅ローンの取扱をしていますが、金利や団体信用生命保険がそれぞれ違うように金融機関に対する諸費用にもいくつかのパターンがあります。
ポラスグループで提携している金融機関では、大まかに4つのパターンに分かれていますのでそれぞれの概要や特徴をご紹介いたします。
Ⅰ.保証料一括前払い型
住宅ローンを利用する場合、保証人を個人(第三者)ではなく所定の保証会社の利用を必須としているところが多くあります。
その場合、借入期間・借入金額に応じた「保証料」を保証会社に支払うこととなりますが、その保証料を、融資を受けるタイミングに一括で支払うプランです。
保証料の算出方法は各金融機関で異なりますが、借入期間が短いほど保証料は低く設定されています。
例:埼玉りそな銀行の場合:借入金額100万円あたりの保証料
●借入期間35年・・・・20,614円 (3,000万円借入れた場合:618,420円)
●借入期間20年・・・・14,834円 (3,000万円借入れた場合:445,020円)
【ポイント】
・繰上返済をした時など、保証会社の所定の計算のもと保証料の一部が戻ってくる
・借入期間が短い方(概ね20年以下)、早期の繰上返済を検討している方向け
Ⅱ.保証料内包型(金利上乗せ型)
保証料内包型は、保証料の支払いがない代わりに金利が少し高めに設定されているプランです。
例:埼玉りそな銀行場合:保証料一括前払い型のプランに+0.2%
【ポイント】
・初期費用をなるべく抑えたい方向け
・総支払額は保証料一括前払い型よりも多くなる
Ⅲ.融資手数料型
保証料ではなく、銀行宛に「手数料」を支払うプランです。
借入期間に関係なく借入金額に対して所定の利率をかけた金額になり、所定の利率は2.2%としている金融機関が多数です。
例:埼玉りそな銀行の場合 : 3,000万円のお借入
●3,000万円×2.2%=660,000円
【ポイント】
・繰上返済をしても融資手数料の返戻はない
・保証料一括前払い型よりも低い金利設定となっていることが多い
Ⅳ.事務取扱手数料型
金融機関の中には上記Ⅰ~Ⅲのような借入金額や借入期間を問わず、一律の「事務取扱手数料」を設定しているところもあります。
例:京葉銀行の場合 : ローン1本 → 220,000円(借入金額問わず)
【ポイント】
・繰上返済をしても融資手数料の返戻はない
・借入金額が大きい方で、初期費用を抑えたい方向け
いかがでしたでしょうか。
金利や団体信用生命保険の内容の比較はもちろんのことですが、住宅ローンを借りる時の費用、またそれぞれのメリットデメリットも考慮していただきマイホーム購入計画の参考にしていただければ幸いです。
今回取り上げたのは住宅ローンのほんの一部のご紹介です。
住宅ローンのことで気になること、疑問点や不安なことなどがございましたらポラスのローンコンシェルジュまでお気軽にご相談ください。
(本文は2021年11月1日現在の情報で作成しています)