Q&A

ポラスの技術、そして強み。
技術系社員による一問一答。

ポラスの技術、
そして強み。
技術系社員による
一問一答。

Member

  • 企画設計

    山崎 正吾Shogo Yamazaki

    2011年入社

  • アフターメンテナンス

    篠崎 拓弥Takumi Shinozaki

    2013年入社

  • 施工管理

    小池 茉衣Mai Koike

    2011年入社

  • 研究開発

    中島 紀明Noriaki Nakajima

    2008年入社

多彩な技術を有機的につなげ、
お客様の期待を超える家づくりを。

お客様にご満足いただくことはもちろん、お客様にとって期待以上の暮らしの提案を実現するために、ポラスグループは家づくりに関する技術を、磨き、蓄え、オールポラスを実現してきました。今回は、研究開発から企画設計、実際に建物をつくる現場の施工管理、そしてお引渡し後のアフターメンテナンスまで、それぞれの役割を担う技術者の方々に集まっていただき、各技術が有機的につながりながら「One Team」で展開される、ポラスの家づくりについて語り合ってもらいました。

Term

01

入社して感じたのは、
ポラスの独自性とフィールドの大きさ、
そしてチーム力。

ポラスグループに入社した理由を
教えてください。

山崎

私は、やりたいことが実現できると思ったからです。それは「設計士として大規模な分譲地開発に関わりたい」「プロジェクトにゼロから関わりたい」「設計した建物が利用されている姿を見たい」の3点。数あるハウスメーカーももちろん見ていましたが、ポラスグループが手掛ける住宅の提案について知れば知るほど、ここでだったらやりたいことをすべて実現できると感じて入社を決めました。

篠崎

私は、お客様の顔がよく見えるという点に惹かれ、建設業界の中でもハウスメーカーを志望していました。就職活動の中で目に留まったのは、ポラスグループの「一貫施工体制」や「地域密着型経営」という言葉。最初から最後まで自社で完結し、地域と共に発展していくという方針に共感したことが入社の決め手になりましたね。

小池

大学時代、建築計画環境心理学の研究室に所属していた私は、子どもが成長する環境に関するゼミや研究の中で「子育てには、木の温かみを感じられる木造住宅が最適である」という自身の結論に至り、木造ハウスメーカーに絞って就職活動を進めました。中でもポラスグループに入社を決めたのは、常に挑戦する会社という印象を受けたから。さらに、お客様の希望にリアルに応えながらオーダーメイドなデザイン性の高い家づくりに携われる点に惹かれ、入社を決めました。

中島

私は、ポラスグループの経営理念に惹かれたことが入社の理由です。特に響いたのは、「わが社を取り巻く人々と誠意をもって協調し、永続発展を第一義とする」という一文。家づくりを通して培ったお客様や職人さんたちと、“建てて終わり”ではない関係性を築いている姿勢に強く共感しました。

実際に入社してみて、
ポラスグループへの印象に
どんな変化がありましたか?

中島

私の場合、重視していたのが企業理念だったこともあり、ポラスの高い技術力に関しては入社して初めて知ることが多かったですね。正直言うと、入社前はハウスメーカーに大きな技術の差はないだろうなと漠然と思っていましたが、入社後に、日本一のレベルのプレカット工場があること、さらに研究所を持っていて日々研究開発に取り組んでいることなど、たくさんの強みがあることに驚きました。

篠崎

私が入社後に感じたのは、想像以上にセクションが細分化されており、それぞれにプロフェッショナルがいること。細分化されているのは会社規模を考えれば当たり前なのですが、専門性を磨くことができる環境が整備されていると実感しましたね。

山崎

私は、就職活動で企業研究をする中でポラスグループの強みと感じていたのは、「技術」や「開発力」でした。しかし、実際に働く中で「さまざまな経験値や技術を持った人が協働していること」も大きな強みだと感じています。なぜなら、私は現在、企画設計を担当していますが、これまでに営業や実施設計などの業務にも携わる機会があり、いずれも有益な経験になっているからです。初めは、想像以上にさまざまな仕事に携われるということに驚きましたが、今ではそれこそが強みの理由なのだと思っています。

小池

私が就職活動で印象に残っているのは、社員の方々から感じた「何事もチームで乗り越えよう」「新しいことに果敢に挑戦しよう」という雰囲気。入社後は、それをよりリアルに実感していますね。私は、入社から今まで施工管理を担当していますが、基本的な規定やルールの範囲内であれば、自分の采配や考えで現場を進めることができる環境にあります。もちろんその分、的確なマネジメントや判断能力が不可欠になりますが、困ったことがあれば関係部署のプロフェッショナルに気軽に相談できるため、とっても心強いですね。

Term

02

川上から川下まで、オールポラスで。
お客様満足の裏にある、
各部門の強固な連携

現在の仕事内容と
それぞれの関わりについて教えてください。

山崎

私は、戸建分譲住宅の企画・デザインを担当しています。たとえば、用地担当が仕入れてきた敷地に対し、敷地の大きさや形状だけでなく、周辺エリアの雰囲気や特性を読み解いた上でこのエリアだからこそできる暮らし方をプランニング・提案することや、一棟ごとその方向性に沿った設計をするのが私の仕事です。とはいえ、現在携わっているのはあくまで「企画設計」。実際の施工に入る前には、「実施設計」というフェーズがあり、「企画設計」で定まった要件を踏まえて、設計者が詳細な図面に落とし込むようになっています。

小池

私は現在、施工管理として非住宅木造建築を担当していますが、入社後3年間は、分譲・注文物件を担当していました。施工管理としては、山崎さんがおっしゃった「実施設計」の担当者との綿密な連携が求められます。なぜなら、建物の多くは、当初の図面通りに建てられることは100%なく、実際に施工を進めてみないとわからない課題や、支障が多くあるからです。施工管理と実施設計の担当者とが連携し、一つ一つをクリアしていくプロセスは、より良い住まいを実現するためには欠かせないものだと思います。

山崎

私も以前は実施設計を担当していたのでよく分かります。現場監督に引き継いだ後も、何かしらの問題、不具合が発生すれば、現場監督と設計士が協力して課題解決に当たる。私が担当していたときは、現場監督と何でも言い合えるフランクな関係を大切にしていましたね。

小池

私は家づくりの現場というのは、たとえて言えば、設計士と一緒に「線路を引いていく」ものだと思っています。それができるのも、ポラスグループが掲げている「責任一貫施工体制」があるからだと思いますね。こうして完成した家は、アフターメンテナンスの担当に引き継いでいくことになります。川上の企画から川中の設計・施工、そして川下のアフターメンテナンスへ、しっかりとバトンが運ばれることで、お客様に満足いただく家を提供できるのだと思います。

篠崎

今小池さんが言ったアフターメンテナンスが、私の役割です。主な業務は定期的な点検や修理、お客様の相談事やお困りごとへの対応で、私は施工から10年目を迎えるお客様のメンテナンスを担当しています。こうした対応は、お客様からの信頼を持続させ、お客様のお子様や知人・友人の方々とのリレーションシップ構築にもつながるため、大切な業務です。また、こうしたアフターメンテナンスにおいては、単に点検や修理をするだけでなく、より良い住まいを提案する営業的な側面はもちろん、実際の改修工事の際には施工管理の役割を担う必要もあり、家に関わる幅広い業務を経験できるフィールドだと感じています。

山崎

企画設計を担当する私や施工管理を担当する小池さんと、アフターメンテナンスを担当する篠崎さんたちは、業務上で関わることは少ないものの、設計・施工がカタチにしたものを長年にわたって保守・管理してくれる重要な業務であり、またその間に培われたお客様との信頼関係から新しい案件が生まれるなど、改めて「One Team」であることを実感しますね。

篠崎

私も、そうした「One Team」による家づくりこそが、ポラスグループの強みだと思いますね。さらにこの「One Team」には、研究開発のメンバーもいます。中島さんの現在の取り組みを教えてください。

中島

私は、入社後5年間は、小池さん同様に施工管理の仕事に従事していました。営業担当、設計担当と共に、文字通り「One Team」で家づくりを進める楽しさ、醍醐味を味わった時間でしたね。現在は、ポラス暮し科学研究所で、建築物の構造に関わる調査・研究および技術開発、外部からの依頼に基づく実験等に携わっています。特に、今まさに取り組んでいるのは、時代に合わせて変化するお客様ニーズをどうやって住まいに取り入れていくか、といった検討です。例えば近年の傾向で、広いリビングなどの大空間を求めるお客様が増えていますが、大空間を実現するには構造上重要な柱や梁を少なくする必要があります。その際、どうすれば強度を保ち、安全性を確保できるか。お客様ニーズを実現するために、日々検討を重ねています。

小池

私は現在、保育園などの非住宅木造建築を担当していますが、住宅以上に大空間が求められます。以前、ある保育園で独立柱の図指示がありましたが、詳細の納まりの指定が無かったため、その際は研究所が開発した特別な柱脚金物を採用し、納め方も研究所指定の基礎断面仕様に倣うことで、構造的な安全性を担保することができました。研究所メンバーと直接顔を合わせる機会は少ないものの、やはり共に家づくりをしているメンバーだと実感しましたね。

中島

まさに小池さんの仕事と私の取り組みはリンクするところがあります。近年、ポラスグループは非住宅木造建築分野に力を注いでおり、私自身その分野に関わることが増えているからです。非住宅木造建築は一般の住宅よりも大規模となるため、建物の強度を確保する「構造」がより重要な要素となっています。大空間、自由度の高い建物の実現を目指して、さらなる研究開発に取り組んでいきたいと思っています。

Term

03

高い設計力と施工力、
技術向上のためのサイクル。
ポラスグループの「技術力」を強みに、
新たな挑戦が今始まる

ポラスグループが持つ「技術力」を
どのように感じていますか。

山崎

中島さんの取り組みにも関連することですが、家づくりにおけるさまざまな技術の中でも、「構造設計」は当グループ独自のものだと感じています。なぜなら、研究所が開発した構造計算ソフトや耐震シミュレーションなどがあるからこそ、プランニングにおいても、安全性を担保しながら大きな吹き抜けや柱のない大空間を提案することができるのです。木造住宅で、ここまで自由にプランニングができるのは、ポラスグループならではだと思います。

中島

たしかに、研究所では良い家づくりのための技術開発を進めています。ただ、私が研究所にいて感じるのは、新たな技術を生み出し続ける“人”のすごさです。それぞれが、今ある技術を工夫したり、理想を追求し続けたりしながら、まだ見ぬ技術の開発や研究に取り組んでいる。そういう人たちの挑戦の積み重ねこそが、「技術力」につながっているのだと思いますね。

小池

そうですね。また、施工管理担当としては、山崎さんが指摘した自社の「構造設計」のみならず、自社のプレカットや社員による躯体施工に関しても、「技術力」を感じています。以前、外部の設計事務所と仕事した際は、意匠図や設備図、構造図間での図面の相違は当たり前のようにありましたが、自社設計の物件ではそういった相違はほぼゼロ。一貫施工体制だからこその安心感を常に持っていますね。

篠崎

私が担当しているアフターメンテナンスも、当グループの「技術力」に大きく関わっていると思います。お客様が入居された後、その家の何が良くて、何が悪かったのか。日々現場で対応しているからこそわかる改善すべき点は技術部門へ報告され、さらに良い家づくりに反映されます。こうしたサイクルが形成されていることも、ポラスの強みの一つだと思いますね。

今後の目標を教えてください。

小池

今後は、ポラスグループが非住宅木造建築である木造大型施設の先駆者として、一流の木造ゼネコンとなるための一翼を担っていきたいと思っています。そしてそんな風に、目標を持ちながら長く働き続けられるのは、働くママを応援しサポートする制度や環境があるからです。実は、私はこれまでに三度、産休・育休を取得し、職場復帰しています。そういった、育児と現場監督業務を両立できることも、ぜひ女子学生の方に伝えておきたいですね。

中島

私も、直近で挑戦したいのは非住宅木造建築の構造計算。小池さんの取り組みとぜひ並走していきたいですね。ただ、これまでの経験として部分的な計算を行ったことはありますが、まだ一棟すべてをやり切ったことがありません。そこで、まずは構造計算ソフトに頼らずに取り組んでみたい。その過程でポラスオリジナルの技術を構築し、非住宅木造建築の構造設計ができる研究員に成長していきたいと考えています。

篠崎

私が目標としているのは、メンテナンス部門の拡大です。大きなトレンドとして、アフターメンテナンスの重要性が強く認識される時代へ転換しつつあります。だからこそ、自社物件のみならず他社物件に展開することも含め、メンテナンスに関わる新規事業の立ち上げに挑戦したい。そのためにも今は多彩な経験を積み、自他ともに認めるアフターメンテナンスのスペシャリストを目指していきたいと思っています。

山崎

私は、今後はグッドデザイン賞やウッドデザイン賞など対外的な評価を得られる家づくり・街づくりに挑戦したいと考えています。そのためには、新しい技術や素材などの知識を吸収したり、設計士としてのスキルを向上させたりすることはもちろんですが、常に暮らしやコミュニティ、住む人の感性・感情、地域文化や風土など、さまざまなことに興味を持って理解・認識を深めていくことも大切です。最終的には、そうして得た知見・経験を最大限に注ぎ込み、「ポラスグループといえば」と言っていただけるような家づくりに取り組んでいきたいです。