住まい価値創業企業 POLUS ポラスグループ

Interviews

時代のニーズを的確にとらえ、
｢非木造｣の最適なプランを提案。

時代のニーズを
的確にとらえ、
｢非木造｣の
最適なプランを提案。

設計課
岸野真奈美Manami Kishino
1993年入社／家政学部生活美学科卒

Profile

建築との原体験は、幼い頃、両親がやっていた自宅新築の打ち合わせを横で見ていたこと。その際に触れ合った設計士やインテリアコーディネーターの姿に憧れ、大学では住宅の設計やインテリアを専攻。就活では、ポラスグループの｢女性が輝ける会社｣という言葉に魅力を感じ、選考を受けることに。選考を通じて、活き活きと働いている社員を見たり、女性社員の話を聞く中で｢ここで頑張りたい｣と思い、入社を決めた。入社後、営業の仕事に3年間従事、その後現在に至るまで設計を担当している。

非木造建物の面白さは、
規模そして幅広さ。
ポラスグループ唯一の
非木造建物設計を担う。

私が所属しているのは、ハウスメーカーとして木造の注文・分譲住宅を中心に事業を展開しているポラスグループの中で、唯一非木造の建物を扱っている部署です。鉄骨造（S造）や鉄筋コンクリート造（RC造）による、アパートやマンション、非木造の住宅などを提供しています。そんな非木造建物の面白さは、木造建物に比べ、規模が大きい建物にも携われること。遵守すべき法令も幅広くなり、広さや高さにも大きな違いが出てきます。さらに、設計時においても、耐力壁が欠かせない木造建物に比べ、鉄骨造は広い面積を作りやすく、より開放的な空間に仕上げることが可能です。こうした特長から、住宅だけでなく、店舗や施設などさまざまな建築物の設計に携われるのも魅力の一つです。
そんな私たちの部署の仕事は、主に土地所有のオーナー様に向けて、営業担当がアパートやマンション等の賃貸経営や土地有効活用を働きかけることからスタートします。そこで引き合いが出てきたタイミングで、設計担当がプロジェクトに参加。設計担当としては、オーナー様のニーズを把握した上で、継続的な入居者の確保など、事業の持続可能性を実現するプランを提案することが大きな役割になります。私は現在、設計課のマネージャーとして、課員13名のマネジメントや業務の割り振り、設計工程などの全体管理、他部門や事業部内の業務調整だけでなく、設計基準の整備や工事監理など幅広く担当しています。

目指すべきゴールは、
オーナー様、そして入居者に
喜んでいただくこと。

今まで数多くの物件に携わってきましたが、特に印象に残っているのは、女性をターゲットにしたコンセプトマンション｢ラコント｣です。このマンションでは、女性の活躍推進が進む中、独り暮らしの女性もかつてより増えてきた時代であることを見据え、女性にとって快適な空間創造を目指しました。まず取りかかったのは、女性社員へのヒアリングです。トレンドやターゲットの趣味嗜好、住まいに求めることなど、さまざまな生の声を集めながら、キッチンやリビング、バスルームなど、それぞれに重きを置いた4種類の部屋を企画しました。女性の理想を詰め込んだ物件であることから、竣工以降、稼働率が100%近い人気物件になっています。
また、オーナー様のこだわりが詰まった｢ショコラプロジェクト｣も強く印象に残っています。オーナー様より要望いただいていた“入居者から選ばれる街並み”を実現するため、その際は個性的な4棟が広場を介して緩やかにつながり、南欧風の｢街｣を形成するといったプランをご提案しました。
いずれの物件においても、ご要望を形に落とし込んだプランを、オーナー様に喜んでいただけた瞬間や、現場が完成した後も入居希望者が絶えず、高い稼働率を維持し、オーナー様の事業のお手伝いができていること、そして、それだけ多くの入居者の方々に豊かな暮らしを提供できていることにやりがいを感じています。

改修工事や
リノベーションで高まるニーズ。
非木造建物の技術を
広く伝えるために。

この仕事の基本は、お客様の立場に立って考えることにあります。もちろん、お客様の考えや思いはさまざまですが、｢自分がその立場になったらどう思うか｣と常に考え抜くことこそが、最適なプランの提案につながっていくと感じています。現在注力しているのは、グループで唯一重量鉄骨造やRC造などの非木造建築を担う当社ブランド｢グランセット｣のブランド力向上です。｢グランセット｣とはグランドとアセットから成る造語で、土地の強みを最大化するといった意味があります。資産で収益を確保したいというニーズの高まりに対応し、賃貸併用住宅や店舗併用住宅を提案することで、お客様の資産価値を高めることを目指しています。直近では、ポラスグループの総合住宅展示場である｢体感すまいパーク｣にも出展しました。非木造建物を住宅展示場に出展するのは初めての試みですが、これは多くのオーナー様にポラスグループの非木造建物に関する技術を見ていただく絶好の機会でもあります。今回の出展を通じて、非木造建物のイメージをお持ちでなかったお客様に対しても、ポラスグループの幅広さを訴求していきたいと考えています。
改修工事やリノベーションといったニーズが高まっている現在、ポラスグループ唯一の非木造建物にも期待が寄せられています。その一翼を担う者として、今後もオーナー様にも入居者にも喜ばれる商品の企画に取り組んでいきたい。そして近い将来、賃貸住宅で｢グッドデザイン賞｣を受賞することが目標です。