マイナス金利政策解除によって「住宅ローン金利の上昇」を懸念する声も多く聞かれます。
すでに全期間固定金利以外の金利で住宅ローンを組んでいる方は、住宅ローン金利が上がればその分毎月の住宅ローン返済額が高くなるので、家計への影響が心配されます。
これから住宅ローンを借りる方も、変動金利にするか・・?固定金利にするか・・・?
今まで以上に悩まれると思いますし、今後の金利動向が一層気になることと思います。
住宅ローン金利の上昇で、毎月の住宅ローンの返済額の上昇を懸念する記事は多く見られますが、住宅ローン金利の上昇は、住宅ローン審査にも大きく影響を及ぼす可能性があります。
それは、「審査金利」の上昇です!!
「審査金利」とは、金融機関が独自に定める、住宅ローン審査用の金利です。
金融機関が住宅ローンの借入上限金額を計算するために用いる金利で、審査金利が3.0%の金融機関であれば、実際に適用される金利が変動金利0.375%だとしても3.0%の審査金利を基に借入上限金額を計算します。
「審査金利」は、金融機関によって決定方法が異なり、10年固定金利(※)を基準として毎月変動する可能性がある金融機関もあれば、基準となる金利は公表せず数年間審査金利が変わらない金融機関もあります。
ポラスグループが提携している金融機関では、「審査金利」を3.0%~4.0%に定めているところが多くなっております。
(※)多くの金融機関の10年固定金利は、10年物国債の利回りを指標としております。そして、一般的に長期金利は、10年物国債の利回りを指します。
10年物国債の利回りが長期金利の代表的な指標となるためです。長期金利の変動は、住宅ローンの固定金利に大きな影響を及ぼします。
ちなみに、10年物国債の利回りは2022年6月10日は0.25%でしたが、2024年6月10日は1.036%になっており、この2年間で0.786%上昇しています。
審査金利が上がると、借りられる金額が下がってしまいます。
仮に、毎月の支払額がご自身の許容範囲に納まっていても、借りたい金額が借りれなければ希望の住宅購入することが出来なくなってしまいます。
例えば、年収500万円の方ですと、審査金利が3.0%から4.0%に上昇すると、借入上限額が567万円減少します。
毎月の返済額は低いに越したことはないですが、借りたい金額が借りれるかどうかも住宅ローン選びのポイントとなります。
住宅ローンに対するご不明点や心配事があれば、ぜひローンコンシェルジュまでお問い合わせください。
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