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金利は今後上昇するのでしょうか? ~予想される2つのシナリオについて~

住宅ローン全般 金利

公開日

2023.2.17

更新日

2023.5.10

【金利は今後上昇するのでしょうか? 】

 

 

2022年12月20日、日本銀行の黒田総裁は長期金利変動幅を0.25%から0.50%へ、事実上の引上げを表明しました。

 

この発表により『住宅ローン金利が上昇するのでは?』という声が巷で話題になり実際に2023年1月メガバンク3行の10年固定金利は0.18%~0.30%引き上がりました。

 

住宅購入を検討中の方や既にローンを変動金利で借りている方にとっては、非常に心配なニュースだったかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、気になるのは【今後金利がどの様に推移していくのか】という点です。

 

結論を先に述べますが、これは誰にも分かりません。

 

ですが、予想可能な今後のシナリオは基本的に2パターンです。

 

 ①金利が上昇する  ②金利が下降する

 

この2つのシナリオについて考える際の前提として、日本の金利は基本的に世界(特にアメリカ)の金利動向に連動しているという事を念頭に置いて考える必要があります。

 

 

〈シナリオ①〉 アメリカ金利上昇・日本金利上昇

 →米好景気により引続き物価が上昇。それに伴い金利も上昇。

 

〈シナリオ②〉 アメリカ金利下降・日本金利下降

 →米景気が下方改定され物価が下落。それに伴い金利も下降。

 

 

 

 

 

 

では、【このシナリオどちらの可能性が高いのでしょうか?】

 

 

景気先行指数の1つと言われる ≪米国新規住宅着工許可件数≫(表1)は2022年の年初約190万件をピークに直近では約130万件にまで下降してきています。

                    

 

        (表1)

                     (出所)米国商務省経済分析局

 

 

 

金利上昇や材料費の高騰により住宅を購入する人が少なくなっており、今後景気が下降していく可能性が高まってきているという指標の1つになります。

 

 

 

 

また、≪米国中央銀行(FRB)が決定する政策金利≫(表2)についてもその上昇幅は縮小しています。

 

2022年11月までは0.75%の上昇幅で推移するも、12月以降の上昇幅は0.50%、現在は上昇幅0.25%にて推移しているという事がシナリオ②の可能性をより大きなものにしていると言えるのではないでしょうか。

 

        (表2)

 

 

 

 

 

 

まとめとして中長期で考えた時には【金利は下降もしくは横ばいに推移する】と予想しております。

 

但し、直近の金利(特に固定金利)は上昇する可能性があると予想します。

 

 

また、仮にシナリオ①の様な事態が起こった場合『どの様な事象が生じるのか』また『シナリオ①は本当に悪いシナリオなのか』という事について、次回の記事にて触れてみたいと思います。

 

(記事作成は弊社社員が順番で作成しておりますので、いつになるかは未定です。ご了承ください。)

 

 

 

金利情勢には絶対のシナリオはありません。

 

様々な情報を集める事が重要だと思います。

 

本記事についてより詳しく説明を聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら、是非ご相談下さい。

 

皆様の不安を少しでも解消する為のお手伝いが出来ればと考えております。

 

 

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