新たに土地を買って家を建てる場合、まずは土地を買って土地の名義を自分のものにしてから、工事スタートとなります。
土地の購入にあたり現金のご用意が無い場合は、一般的に住宅ローンを借りて取得することになるわけですが、新居ができあがり引っ越すまで、土地分のローンと家賃の二重払いが発生します。
注文住宅の場合、工事の出来高に応じて(一般的には上棟時)中間金を支払いますが、その分を住宅ローンで用意する場合も同様です。
このような支払いの負担を一時的に軽減するため、「元金据置(がんきんすえおき)」という制度があります。
元金据置とは、例えば家が建つまでの6ヶ月間など借入時に決めた一定の期間、元金は返済せずに利息のみを支払う方法です。これにより毎月の返済額を抑えることができます。
ただしご注意いただきたいのは、元金据置期間終了後は元金据置を利用しなかった場合と比べて、毎月の返済額が高くなるという点です。
例えば2,500万円を借入期間35年(420回)・元金据置期間6ヶ月で借りた場合、1~6回目は元金を返済せず利息のみ払い、7回目の毎月返済日から元金の支払いが始まります。
初回から元金の支払いを始めた方は元金を420回で返済しますが、6ヶ月間の元金据置があった方は、414回で元金の返済をすることになるため、毎月の返済額が高くなるのです。
上記の例(借入額2,500万円・期間35年・元金据置6ヶ月)で、金利を0.5%として計算すると、
■元金据置期間(1~6回目)の毎月返済額…約10,420円
■元金据置期間終了後(7回目~)の毎月返済額…約65,800円
■元金据置しなかった場合の毎月返済額…約64,900円
となります。
なお金融機関によっては、元金据置ができない場合や、逆に元金据置しか選択できない場合がありますので、事前に金融機関への確認が必要です。
土地の購入資金と中間金とをローンでまかなう場合、土地分と建物分とでローンを2本に分けて組むやり方や、土地・建物のトータルで1本のローンを組み、資金が必要なタイミングで都度、借入金を分割して融資を受けるやり方など、借入をする金融機関によって、ローンの組み方が異なったり、「つなぎ融資※」を利用する必要があったりします。
金融機関やローンの組み方によって、かかる費用も変わってきます。
※つなぎ融資については過去記事をご参照ください(リンクあり)。
⇒つなぎ融資とは? ~注文住宅~ (polus.co.jp)
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