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マイナス金利政策解除後の各金融機関の住宅ローン金利

住宅ローン全般 金利

公開日

2024.4.19

更新日

2024.4.30

 

日銀が2024年3月19日に開いた金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除することを決定した記事を掲載しましたが、各金融機関の住宅ローン金利に実際にどのような影響を与えたか見ていきたいと思います。

(過去記事:「マイナス金利政策」解除、公開日:2024/3/29

 

ポラス提携銀行の4月の金利

金融機関は、毎月月末までに翌月の住宅ローン金利を決定し、月初に自行ホームページ等で発表することが多いのですが、ポラスの提携銀行のうち7行の住宅ローン金利が4月になってどう変化したのか調べてみました。

 

・ネット銀行A行

・地銀B銀行

・国内大手C行

・メガバンクD行

・メガバンクE行

・メガバンクF行

・地銀G銀行

 

以下は、2023年12月から2024年4月までの店頭表示金利の推移になります。

 

 

どうでしょうか?

「固定金利」型に関しては、各行で小幅な金利変動が確認できますが、「変動金利」型に関しては、まったく変動がありません。

日銀のマイナス金利政策解除の発表後となる2024年4月においても、変動金利の変動はありませんでした。

 

変動金利は固定金利に比べて金利が低く設定されており、2022年4月に住宅金融支援機構が行った調査でも約7割が変動金利を選択しているという結果も出ています。

やはり、変動金利がいつ上昇に向かうのか気になるところです。

 

 

過去のマイナス金利政策解除後の住宅ローン金利

そこで参考になるのが、2006年7月に日銀がマイナス金利政策を解除したあとの住宅ローン金利の変動になります。

以下は、政策金利と短期プライムレート(略称:短プラ、金融機関が優良企業に貸し出す融資のうち、期間が1年未満の金利基準)の関係を表したグラフになります。

変動金利は、この短プラの影響を受けて、金利が上昇または降下し、大きな景気変動局面を迎えない限り、半年に1度見直しが行われています。

(次回の変動金利の見直しは、9月末までに行われ、10月1日までに公表されます)

 

 

金利推移をみると、2006年7月から小幅な上昇はあったものの、2008年のリーマン・ショック後に再び政策金利、短プラともに解除前の水準に戻っています。

 

さて、今回はどうでしょうか?

やはり短プラとそれに連動する変動金利の引き上げにあたっては、慎重に判断をせざるを得ないのではないでしょうか。

 

住信SBIネット銀行が短プラの引き上げを発表!?

その一方で気になる記事がありました。

2024年4月17日、住信SBIネット銀行が短プラを0.1%引き上げて年1.775%にすると発表しました。

 

店舗をもつ都市銀行の金利は横並びになることが多いのですが、住信SBIネット銀行は、その名のとおりネット銀行になります。

今回の発表が、店舗をもつ他の都市銀行の金利にどのような影響を与えるのか今後も注視していきたいところです。

 

TIBOR(タイボー)とは

さて、皆さんTIBOR(タイボー)という用語を聞いたことはあるでしょうか?

 

TIBORとは「東京市場で銀行間が資金を貸借するときの基準となる金利」のことで、一般社団法人全銀協TIBOR運営機関が金融機関から報告受けて算出し、公表しているのですが、このTIBORがマイナス金利政策解除発表後に急騰しています。

 

多くの金融機関の住宅ローン変動金利は、短プラに連動しているのですが、中には楽天銀行のようにTIBORに連動しているところがあります。

やはり、自身がこれから融資を受ける、もしくは既に融資を受けている金融機関の変動金利が何に連動しているのかは把握しておくべきでしょう。

 

 

ポラスのローンコンシェルジュへの相談

さて、ポラスグループは、おかげさまで今年で55周年を迎えることになりました。

ポラスのローンコンシェルジュは、これまでに培った住宅ローンに関するノウハウをぜひ皆様のお役に立てたいと思っております。

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