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「マイナス金利政策」解除

住宅ローン全般 金利

公開日

2024.3.29

更新日

2024.4.5

日銀は「マイナス金利政策」を解除し、金利を引き上げることを決めました。

今回は、私たちの生活にどのような影響が起こりうるか、なるべくわかりやすく読み解いていきたいと思います。

 

「マイナス金利政策」とは

 

そもそも、「マイナス金利政策」とはどのようなものだったのでしょうか。

マイナス金利とは民間の金融機関が日銀に預けている預金金利をマイナスにすることです。皆さんも、銀行の預金残高に利息がついた経験があると思います。民間金融機関も同じように、日銀に一定期間預金すれば利息がつきます。たとえ金利が低くても(+0.1%)、預金が多額であればノーリスクで利息を受け取ることができます。しかし、その預金金利がマイナス(-0.1%)になるとどうでしょう。民間金融機関は日銀に資金を預けても、利息を受け取れず逆に金利を支払わなければならないので、戻ってくる資金が預けた金額より少なくなってしまうのです。

民間金融機関としては、日銀に資金を預けても減ってしまうので、その資金を融資(住宅ローンなど)や投資活動に回すようになり、市場に回るお金が増えることになります。これが「マイナス金利政策」です。日銀がマイナス金利政策を2016年1月に導入決定したことで、民間金融機関は積極的に個人に融資するようになり、激しい金利競争の中で住宅ローン金利は大幅に低下しました。

 

 

イナス金利政策」解除

 

今回、日銀はおよそ8年続いたマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに金利を引き上げることを決めました。

マイナス金利政策によって、住宅ローン金利が下がるなどのメリットもありましたが、円安⇒物価上昇(インフレ)が加速する副作用もありました。今、日本企業が大幅な賃上げに動いていることで、所得増加による家計の消費意欲が高まることを期待し、マイナス金利政策解除に踏み出したのです。

 

私たちへの影響

 

では、マイナス金利政策解除によって私たちの生活にどのような影響が起こりうるでしょう。

「預金金利が上がる」「円高によって輸入商品やエネルギー価格が下がり家計負担が減る」「日本からの海外旅行がしやすくなる」などが期待される一方で、「住宅ローン金利の上昇」も懸念されています。日銀総裁は「当面、緩和的な金融環境が継続する」と述べており、また、民間金融機関も金利競争が激しい中で、マイナス金利が解除されたからといって急激に金利を上げるということは考えにくいですが、長い目で見れば徐々に上昇する可能性は十分にあります。これから住宅ローンを借りる人、すでに変動金利で借りている人どちらも今後の金利動向を注視する必要があります。

 

 

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