アウトドアリビングとは屋外と屋内の中間のような空間です。リビングでも庭でもない楽しみ方ができ、リラックス空間として利用するにはもちろん、おうちキャンプなど、気軽にレジャー気分を味わうことができます。
ただしアウトドアリビングを作る際には事前に確認しておきたい注意点もあります。本記事では、アウトドアリビングの特長に触れながら、後悔しないためのポイントや施工事例をチェックしていきましょう。
アウトドアリビングって?
アウトドアリビングとは、テラスや中庭などの屋外に作る共有空間のことです。セカンドリビングのような位置付けでもあり、太陽や風などの自然を感じながら家の中にあるリビングとはまた違ったくつろぎの空間を演出できます。アウトドアリビングは家と外の間のような空間なので、ガーデニングに凝ってみたり、家族や仲間とバーベキューパーティーをしたり、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。
手軽にレジャー気分を堪能できるので、アウトドアを楽しみたいけど躊躇している方にもぴったりです。また子どもやペットの遊び場として使ったり、ちょっとしたスポーツを楽しんだりなど運動不足解消にもおすすめです。
アウトドアリビングのメリット
ここでは、アウトドアリビングの三つのメリットについて、それぞれご紹介します。メリットを知っておくと、アウトドアリビングをどう活用すれば良いのかのヒントになります。
①アウトドアが楽しめる
アウトドアと聞くとキャンプを連想する方も多いのではないでしょうか。一般的なキャンプをするときは、キャンプ場に行ってテントを張ったり、食事や宿泊に必要なさまざまな道具を持っていったり、結構面倒な点もあります。
しかしアウトドアリビングを活用すれば、キャンプ場に出向くことなく必要な荷物もその都度家から調達できるので、いつでも気軽におうちキャンプを楽しめます。家と外の間を行き来するおうちキャンプは、普通のキャンプとはまた違ったワクワク感があり、やみつきになるかもしれません。
その他にも、テーブルと椅子を用意して、モーニングティーやアフターヌーンティーを優雅にたしなんだり、家族でバーベキューをしたりなど、いろいろな楽しみ方ができます。アウトドアリビングを活用することで、家でできることがぐっと広がって、おうち時間がより充実したものになるでしょう。
②ペットや子どもが遊びやすい
アウトドアリビングは、ペットや子どもの遊び場として活用するのもぴったりです。屋外でありながら家とつながっているので、ペットや子どもが外に飛び出してしまうこともなく、安全に遊んでもらえるというメリットがあります。
またペットや子どもの遊ぶ様子が家から見えるので、事故やトラブルの危険がないか、見守りながら仕事や家事などに取り組むことも可能です。仕事や家事の効率アップも期待できるでしょう。
③開放感がある間取りになる
アウトドアリビングは室内ではなく、かといってベランダや庭でもない、独自の開放感があります。
アウトドアリビングはさまざまな楽しみ方ができる空間なので、家の間取りに余裕がない場合でもインテリアや飾り付けに凝ってみるなどのアイデア次第で、非日常的な空間が実現できます。仕事や育児で疲れたときなどにも、アウトドアリビングの解放的な癒し空間があれば、ストレスの解消につながるでしょう。
後悔をしないために押さえておきたいポイント
アウトドアリビングは魅力的な点も多いですが、勢いで始めてしまい失敗するケースもあります。ここではアウトドアリビングを検討するにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介します。
①メンテナンスの大変さを理解する
アウトドアリビングは屋内と屋外の間のような空間ですが、雨風にさらされるなど自然からの影響を直に受ける空間でもあります。アウトドア家具を置く場合は防水性のものにしたり、雨に濡れたときにはすぐに拭き取ってメンテナンスしたりするなど、細やかな管理が必要になるでしょう。
またアウトドアリビングがウッドデッキの場合は、年に1,2回の頻度で防水塗料の塗り直しや防腐処理をしたほうが良いです。メンテナンスを怠ってしまうと腐食やシロアリの被害を受けることも考えられ、見た目が損なわれるだけでなく、床が抜け落ちてけがにつながる恐れもあります。
面倒だからと放置せず、安全に利用するためにも短いサイクルで定期的な管理を心がけてください。メンテナンスをしっかり行えば、アウトドアリビングを安全・快適に長い年月楽しむことができ、暮らしの中でなくてはならない空間として大切にすることができます。
②動かしやすい家具を置く
台風に見舞われたとき、アウトドア家具を持ち運びづらいということでそのまま放置していると危険です。椅子などが飛ばされて家の壁や窓に当たって壊れてしまうなど、トラブルに発展することがあります。
そのためアウトドアリビングに家具を置くときは、持ち運びやすく動かしやすいものを選ぶのがポイントです。キャンプ用品なら、持ち運ぶ前提で作られているのでぴったりですね。
また雨風に弱いアウトドア家具だと、台風や大雨のときに壊れたり、劣化したりすることも考えられます。見た目は木目でもアルミ製でできているものなど、雨風に強いチェアやテーブルが家具メーカーから発売されているものをチェックしてみてください。
ただし機能性の部分も大切ですが、家の外観に馴染んだものを選ぶのもアウトドアリビングを楽しむ上では重要なポイントです。室内のインテリアと色のトーンを合わせたり、テイスト(和風、南国風など)を合わせたりするとミスマッチ感を防ぐことができます。
家具を選ぶ際は「いざというときにさっと動かせて、耐久性もあり、デザインもマッチしている」。この三点を押さえておくと、アウトドアリビングが失敗しにくくなりますし、より快適に楽しむことができます。
③プライバシーを守る工夫をする
アウトドアリビングが道路に面している場合などは、そのまま何の対策をしていないと近隣住民や通行人に丸見えになりプライバシーが侵害されてしまいます。そのためアウトドアリビングを作るときは、ウッドフェンスや塀で空間を囲っておくのがおすすめです。目隠しになるだけでなく、アウトドアリビングで遊んでいた子どもやペットが道路に飛び出して、事故になってしまうことも防げます。
フェンスや塀を設置する際は目の高さよりも上にしたり、子どもやペットが飛び出さない高さにしたりしておくとより安全です。せっかくの素敵な空間を他の人に見られて居心地が悪くならないよう、プライバシーはしっかり守りましょう。
④ご近所トラブルに注意
アウトドアリビングを使用する際は、自分たちだけが楽しめば良いわけではなく、近隣の方へ迷惑がかからないことが前提です。アウトドアリビングは周りを囲っていたとしても外と変わらないので、声のトーンやBGMの音量などには気を遣うようにしましょう
またバーベキューを行う時にはどうしても煙やニオイが漏れてしまいます。時間帯をはじめイベントの頻度を減らすなど、近所迷惑にならないような配慮を忘れないようにしましょう。