ポラスだからできる家づくり

設計士インタビュー Vol.1

自分たちが暮らす街に、未来に誇れる
「家づくり・街づくり」を。

山下係長 /日山主任※取材当時

まず、設計からみたポラスの魅力をお聞かせください。
  • 山下

    他社で提供していない、こだわりのデザインを実現できることですね。最近はSNSもありますが、家を買う人は、その家を自己表現の場と考えるものです。そんなニーズに応えられる家づくりができることです。そもそも分譲住宅は、システマチックに大量生産できるようにと、作り手側の意向が強かったんです。注文住宅という選択肢もありますが、どうしても高価になりますから、分譲住宅でもこだわりのある家を提供できるのがポラスの魅力だと自負しています。

日山さんは以前、「料理レシピ検索サイト」と一緒に物件づくりを行われたそうですね。
  • 日山

    ポラスの分譲住宅には、単なる家の並びをつくるのではなくて付加価値を付けようという意識があると思います。「料理レシピ検索サイト」との物件は、衣食住の「食」と「住」を結びつけたコンセプトで、サイトのユーザーさんからアンケートを取り、キッチン周りの動線や、こんな設備が欲しいという要望に応える形でプランニングをしました。現代は共働きも多いですし、家族みんなで心地よく、効率良く使えるプランを一緒につくらせていただきました。

ニーズに合わせた家づくりでは、ブランドの統一感は持たせにくいと思うのですが、「ポラスらしさ」とは?
  • 日山

    新しいものは採り入れていきますが、たとえば「リビングの天井高は2.7m」など、時代を超えて評価される部分は継承されていて、そこに、さらに付加価値を付けていくわけです。外観にも「ポラスらしさ」は出ていて、街を歩いていても「あ、あれはウチの分譲だ」というのは、けっこうすぐに分かりますね。

  • 山下

    建物の外観や外構にもこだわっていますから、「ポラスといえば街並」という自負もありますよね。家一つ建つだけでも、風景が新しくなるわけですし、十棟、二十棟となれば尚更ですから。普通のローコストの分譲住宅だと、建物の周りにただ砂利を敷いて、木も植えられていなかったりすることが多いなか、ポラスでは、季節ごとの風景をつくれる植栽を入れたり、ブロックの表面を塗り壁調にして手仕事感を加えたり、風景としての魅力にもこだわっています。

時代とともに変わるものと変わらないものがあるということですね。
今はコロナの影響で暮らしも変わってきていると思いますが、今後の家づくりにどんな変化があるとお考えでしょうか。
  • 日山

    これまでは、より広くて開放的な空間を意識して作ってきたのですが、今は、ひと部屋の広さよりも部屋数を多くして欲しいとか、リビングに入る前に手洗い場を、とか。営業を通して要望が上がってきたりしていて、ニーズはすでに変わってきています。

  • 山下

    外構でも、庭にちょっとした屋根を掛けて過ごせるような空間にしたり、庭が無くても広いバルコニーで過ごせるような提案などが増えてきていますね。

なるほど。では、ここからは規模に応じた設計の工夫やこだわりなどがあれば伺いたいと思います。
  • 山下

    規模にかかわらず「街」や「風景」をつくる意識があるので、たとえ小さな現場でも、そのエリアの美観を高められるようにしたいと思っています。周辺に緑が乏しいようなら、そこが緑のスポットになるように植栽を増やしたいですし、常緑樹、落葉樹のバランスも考えて冬でも緑を眺められるようにしたり。オリーブなど実が食べられるような樹種をシンボルツリーにして食育的なコンセプトにすることもあります。

確かに今、植物との共生の大切さなどが再認識されている時代ですよね。御社でも、「市民農園利用権付の分譲地」とした物件があったとお聞きしています。
  • 日山

    計画地の隣に農家さんが持っていらっしゃる畑がありまして、それを「市民農園」としてポラスに貸していただいて、入居者が使えるようにした物件ですね。場所的に、販売に苦戦するかもと思っていたのですが、即完売と言える勢いで売れてしまいました。今、ご入居からほぼ半年経ち、先日は一回目のワークショップを開催したんです。実際に農業を営まれている方を講師にお呼びして、土を耕し、種まきまでやりました。住民の皆さんとても楽しそうに参加していただいて、積極的にクワを持って「収穫も楽しみだね」と。1週間ほどたって畑を見に行ったら、芽が出ていましたよ(笑)。

従来の分譲と違って"暮らし方"をご提案なさったことで、共感した方が沢山いらっしゃったわけですね。
でも、「市民農園利用権」とセットだと、家を売って終わりというわけにいきませんね。
  • 日山

    そうですね。「市民農園利用権付の分譲」にするという段階で商品づくりとしてはかなりハードルが上がり、売って終わりどころか年単位でサポートしていくということですから、覚悟がないとできません。そういうことをやっている分譲地は他社さんでもほとんど無いんじゃないかと思います。

通常、建売分譲地では、知らない家族同士が隣り合わせになるわけですが、今回のようなカタチなら、暮らし方や価値観などが比較的似通った方が集まり、隣人関係も醸成されやすいのではないでしょうか。
  • 日山

    環境共生だけでなく、コミュニティの醸成も、もうひとつのコンセプトなので、交流サポートも必要な取り組みだと考えています。豊かなコミュニティが、豊かな街並みを作るという事にも繋がると思います。

家づくり、街づくりは、当然一人でやることではないと思いますが、チームへの想いなどをお聞かせいただけますか。
  • 日山

    物件を作るときは、必ず土地の仕入担当や営業も交えて、こういう物件をつくろうというコンセプト会議を開くんです。

  • 山下

    それぞれ立場も役割も違いますが、「他社で提供していない家、ワンランク上の家を」「将来にわたって誇れる街並を」という共通の想いのもとでまとまっていく感じですね。
    そんなふうに、土地の仕入れから企画、設計、施工、販売、と全部自社でやっているのがポラスの大きな強みだと思います。それに加えて、エリアを絞ってそこに資本投下をし、売って終わりではなく街を育てる "農耕型経営"が企業理念としてありますから、自分の家や会社のそばに物件が多数点在していて、「あの物件どうなっただろう」「植えた木がちゃんと育っているかな」と思ったらすぐに見に行ける環境なので、自分が関わったものに責任と関心を持ち続けるという気持ちは、ポラスの設計士はみんな自然に持っていると思います。

自分の住んでいる街に、自分たちが家を作り、隣人がそこに住んでいるということですね。
  • 日山

    自宅のそばに分譲地ができると、お客さんがご近所さんになったりするんですよね。たとえば、現場見学会に学校帰りの娘の友達が通りかかって、「あ、○○ちゃんのお母さん」と声を掛けられたり。そんなとき、家づくり、街づくりの責任をより強く感じますし、営業だったら、より商品に愛着が湧くと思うんですよね。しっかり作って、自信を持ってお薦めしたいという気持ちも素直に出てくると思います。

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