集合住宅のリビングダイニング空間

住まいの真ん中に五感を刺激する
無垢材カウンター

株式会社中央住宅

マインドスクェア事業部 マンションDv
プロデューサー:品川 典久
ディレクター:中島 教介、西牟田 奈津子
デザイナー:西牟田 奈津子、星 敏春、KROW 長崎 健一
東京木材企業株式会社 中尾 保幸、田島銘木株式会社 田島 大輔、有限会社前田額縁店 前田 裕之

ルピアシリーズ史上初の品質
無垢材で設けるワンランク上の
ピアキッチン

概要

住まいの中心となるリビングダイニングには、浮造り仕上げの無垢材カウンターを採用しています。キッチンと一体化した設計にすることで、さまざまなシーンで活用でき、家族が自然と集まる空間を生み出します。

日常的に本物の木に触れることは、子どもの五感を刺激し、豊かな成長を促します。また、代々受け継ぐことができる仕様とすることで、使い込むほどに愛着が深まり、持続可能な社会への貢献にもつながります。

家族が多くの時間をともに過ごすリビングダイニングに、家族で囲める無垢材のカウンターテーブルをご提案します。

家族みんなで囲むことができる天然⽊のカウンターテーブル

特徴
住まいの真ん中に五感を刺激する天然⽊カウンター
本物の素材力を感じる約4mのキッチン一体型カウンターテーブル
職人を巻き込み、会社間を超えた技術者の育成、
技術の伝承する仕組みの構築
「浮造り仕上げ」を採用し機能性に配慮した木目の美しさを演出
背景
昨今の新築マンションの専有部では、床や建具等の建材をはじめ、キッチンや洗面化粧台等の設備に至るまで、多くの箇所で木目調の仕上げ材が採用されており、実際に手に触れる部分に本物の木を使用している例はほとんど見られない。木目調に加工された建材は、視覚的には木の温かみを感じさせるものの、五感に訴えるものは乏しい。一方、無垢材には手触りや香り、触感から得られる温もり等、五感を刺激する多くの魅力が備わっている。本来、共用部ではなく、住まい手が日々長い時間を過ごす専有部にこそ、本物の素材が持つ力を生かした提案が必要であると考えた。また、集成材では表現できない「木目の美しさ」や、平均耐用年数が7~12年とされる突板では実現しにくい、「一生もの」として長く住まい手に寄り添う価値を提供したいという思いから、本開発に取り組んだ。さらに、無垢材を加工できる技術者が年々減少しているという社会課題にも直面し、それを併せて解決することも、本取り組みの目的の一つである。
デザインのポイント
1.家族が集う空間にふさわしい、本物の素材の力を感じられる全長約4mのキッチン一体型カウンターテーブルを設計した。
2.五感への刺激を促す「無垢材」を採用するとともに、安定的な供給を実現するため、職人の技術継承にも取り組んでいる。
3.将来的なメンテナンスにも配慮し、組み換え可能な構成とすることで、住まいへの愛着を育み、持続可能な社会の実現に寄与する。
経緯とその成果
無垢材を採用するにあたり、素材本来の魅力を最大限に引き出すことを目指した。力強さを感じさせる十分な厚みにこだわり、あえて耳付きとすることで、天然木ならではの風合いを大切にしている。また、触り心地や五感への刺激を促すため、「浮造り仕上げ」を採用。書き物等の作業にも対応できる機能性を確保しつつ、木目の美しさを際立たせる意匠とした。このカウンターは、長期にわたって使用されることを想定し、将来的には代々受け継がれていく存在となることを意識している。そのため、取り外し可能な構造とし、メンテナンス時には組み換えができる仕様とした。厚み約55mm、長さ4m超の無垢材カウンターを集合住宅で標準採用するにあたり、原木を無駄なく、効率的に活用する工夫が求められた。従来のように木材を乾燥後に反りをカットして板を取る方法に加え、電磁波を用いて木材を平滑化する技術を導入し、歩留まりの向上を図った。さらに、無垢材の加工については、田島銘木の協力を得て、熟練の技術を会社の垣根を越えて伝承する仕組みを構築。職人技の継承と、持続可能なものづくりの両立を実現している。
審査員評価
勇気のある取り組みである。木目調にあふれる集合住宅デザインにおいて、大きな無垢材を、しかも専有部に用いている。ただし、情緒に流されることなく、将来的なメンテナンスまで視野に入れたディテールや木材の反りを平滑化する加工技術の採用といった、デザインを成立させるための工夫が施されている。実績も広がっているとのことで、無垢材を扱う技術者の減少といった社会課題に対応するものとしても評価したい。