風彩の通り庭路がある分譲住宅

リーズン船橋・三咲ブライトシーン

株式会社中央住宅

戸建分譲設計本部 設計二部
プロデューサー:代表取締役社長 品川 典久
ディレクター :戸建分譲千葉事業部 高橋 元毅
デザイナー:大井川 隆、日山 麻子、堀越 駿平、峯岸 克弥、佐久間 達也

通り道が紡ぐ陽と風の豊かな暮らしと
コミュニティのある街

概要

船橋市に計画する南側に道路が連続する全14邸の分譲住宅です。2棟で1つの単位として、互いに隣合うり敷地境界線側に通り庭を作ることで住宅の間にグリーンスポットを作り、建物のファサードが並ぶ単調な街並みからテーマ性を持たせた通り庭が間に覗く心地よい街並みを形成します。角地のような陽光の恩恵を受けることができ、自然を享受しながら住民同士のコミュニティを育む暮らし方を提案します。

共存デザインの通り庭による、豊かな陽光とコミュニティのある街

特徴
隣人同士のコミュニケーション機会が生まれる
飛び石を歩く上品な通り庭
小さな部外活動が町全体のコミュニティ形成へ
自然を感じるインテリア
背景
日本で多く販売される建売住宅は、統一感は取れているものの単一的な外観、変化の乏しい街並みが続く風景が散見される。南道路では駐車場、庭、建物と独立してプランニングされることが多く、広大な庭を取る傾向にあるが、多様なライフスタイルが増えた中で、広大な庭は用途があいまいなため、維持管理が徹底されておらず、街のファサードとなる庭の取り方に問題があると考える。また、南側の陽当たりを意識した不動産的な考え方により計画されることの多い建売住宅において、南道路の単面接道の陽当たりや通風の取り方などを考えることで、パッシブデザインを室内にも取り入れ、より豊かな空間ができるのではないかと考えた。
デザインのポイント
1.隣り合う2棟をひとつのユニットとして計画し、異なるテーマ性をもたせたスタイルの通り庭をデザイン。通り庭が間から覗く心地よい街並を形成。
2.フェンスを設けずシームレスに空間を共有した、段階的な空間構成を通じて生活と交流の間に距離感をもたせたグラデーションを創出。
3.内部空間にも緑を連続させることで、庭空間が生活の一部として住まい手の意識や愛着を深め、積極性を促進。
経緯とその成果
【持続可能なコミュニティ】外とのつながりを感じられるプライベート空間が日常的に愛着を深め、玄関までのアプローチとなる通り庭はセミプライベート空間として、外部からの視線を適度に遮りながら、隣人との小さな単位でのコミュニティ形成を促している。街の中央にはパブリック空間として地域にも開かれた公園を設け、近隣住民や地域とのつながりを育む場として機能している。

【相互設計】2邸をひとつのユニットとして計画し、互いの敷地境界側に通り庭を設けることで、連続した空地を街区内に生み出した。これにより、敷地ごとに閉じるのではなく、風と光が抜ける「道」としての環境的機能を持たせている。住まいの快適性と街の通風・採光環境の向上を両立させる、持続可能性と調和を重視した空間提案である。

【2面採光の実現】南面のみではなく、通り庭からの光も室内に取り込むことができ、通り庭があることで1階の居室に光が入る時間が長くなるよう形成した。
審査員評価
従来型の配棟計画は奥行感のない、また南側のみに開放された画一的な関係性となっていたが、そのような問題を分析し、改善した配棟計画は路地状の通り庭をつくり、この通りが住宅玄関のアプローチとすることで、庭がお隣さんとのバッファゾーンとなり、外部に生活が拡張しやすくなり、そこから良好な距離感で関係性をつくることができることを評価した。集まって住むからこそ、人々の暮らしを豊かにする可能性を高めていく試みは今後も期待される。