住宅地のコミュニティ支援

開発する全ての
戸建て分譲地・入居者を対象とした
コミュニティ支援プログラム

中央グリーン開発株式会社

プロデューサー:戒能 隆洋
ディレクター:横谷 薫、竹内 逸人、小林 雄一
デザイナー:横谷 薫、竹内 逸人、小林 雄一、中村 高志、柴 俊之、金澤 綾子、日野 まどか、杉山 秀明

企業と入居者の双方にメリットがある、
持続可能な無理のない取り組み

概要

開発する全ての戸建て分譲地・入居者を対象としたコミュニティ支援プログラムです。入居時には「初めましての交流会」で不安になりがちな新生活をサポート。入居後はコミュニティサポート制度「マチトモ!」で住民の自発的な交流を後方支援しています。

有事におけるコミュニティ(共助・近助)は大事なソフトインフラです。近助の関係性は一朝一夕では生まれません。しかし、昔ながらの地縁コミュニティである自治組織は担い手不足・未加入問題から継続が難しい地域も出てきています。新しい、汎用性と継続性ある仕組みが必要です。

そこで中央グリーン開発では、長年の経験値をベースに、 規模によらず開発する全ての分譲地で地縁コミュニティサポートを提供できる仕組みを実現しました。事業者にも住民にも無理ない持続可能な仕組みにより、これまでに延べ10,000世帯以上の交流をサポートしています。

のべ1万世帯以上の交流をサポート

特徴
収納セミナー×はじめましての交流会
入居者間の交流を目的としたイベント「マチトモ!」
向こう三軒両隣活動で、近隣住民にイベントを告知
交流イベントも年々増加
デザインのポイント
1. 住民が自発的に「安全・安心して暮らせる持続可能なコミュニティ」を育みやすい住宅地の企画
2.入居時だけでなく、入居後も持続的に住民の自発的な交流をサポートするコミュニティ支援プログラム
3.マチトモ!制度開始から10年、住民主体イベント218回、8,861世帯22,606名の交流をサポート
経緯とその成果
弊社では2001年から分譲地交流をサポートしているが、手間やコストから一定規模以上の分譲地提供に留まるのが課題だった。また、喜ばれる一方で「またやって欲しい」と住民が受け身になりやすい点も課題だった。コミュニティは開発規模に関係なく必要なソフトインフラであり、主役はあくまで住民だからだ。そこで、➀開発規模に関係なく全ての分譲地・入居者を対象に持続的なコミュニティ支援を実現すること、➁住民主体のコミュニティが育まれる仕組みを整えること、を目的にプログラムをリ・デザインした。企業にも負担が少なく(コストだけでなく担当者が変わっても継続可能等)、シャイで忙しい日本人が自主的に交流イベントを企画しやすいように工夫した。開催の様子は全てWebや情報誌でレポートし企業も住民も活用可能にした。2014年の導入から10年、仕組みは定着し、これまでにイベント435回、のべ11,309世帯の交流をサポートしている。
入居者の声をご紹介
「市外からの引越なので、地元の情報を教えていただきとても助かりました。」
「明日引っ越しで、まだみなさんにお会いできていなかったので、とてもよい機会になりました!!」
「うちの子と同世代の子がたくさんいると知れて良かった。」
「ご近所の方と距離を縮める機会がいただけてとても満足でした!」
「住民の皆様とコミュニケーションが図れて良かったです。是非、マチトモを開催したいです。」
審査員評価
数あるコミュニティ支援プログラムの中において、参加人数とイベント回数の多さ、開催内容の多様さが群を抜いている。イベント開催時の役割としては物品補助やアドバイスサポートなどであり、あくまでも住民が主体的に取り組み、将来的に自律共生的な場をつくることを後押しする。和太鼓やだんごづくりなど地域特性を活かした活動も多く、写真からも世代を超えた交流が息づいていることを感じられる。