ポラスの分譲住宅

廊下の壁面と洋室の扉を本棚にした

AKUNDANA

(アクンダナ) 株式会社中央住宅

マインドスクェア事業部 マンションDv

昨今の子どもの「活字離れ」を受けて、
子どもの豊かな情操を育むために。

概要

昨今の子どもの「活字離れ」を受けて、子どもの豊かな情操を育むため、一般的に住まいの通路として捉えられている廊下を「廊下=通路」としての用途だけではなく、「子どもが絵本を身近に感じる空間」として再構築したルピアシリーズオリジナル商品。

廊下の壁面と洋室の扉が連続した木目調の絵本置き場となっており、本棚の一部かと思うと扉が開くことから、AKUNDANA(アクンダナ)と命名。その扉部分の棚には、開け閉めの際の、本が落下しないよう、落下防止バーを設置し、安全性にも考慮した。

「廊下」を、「子供が絵本を身近に感じる空間」として再構築

特徴

コンセプトもっとも人が通る廊下の特質を活かして、
「家族のステーション」として機能させるデザインに。

子どもの自発性を育む空間
図書館で借りた本など子どもの興味を広げる
家族の交流の場
鍵置き場にも便利なお出かけ前のお役立ちコーナーとして
【コンセプト】
もっとも人が通る廊下の特質を活かして、「家族のステーション」として機能させるデザインに。一般的に住まいの通路と考えられている「廊下」を、「子供が絵本を身近に感じる空間」として再構築。「子どもの自発性を育む空間」「家族の交流の場」としての役割も担う、家族みんなが喜ぶ空間へ。
【開発のポイント】
豊富な機能を加えながら、インテリアとしてのデザイン性を高め、安全性への配慮も行った。

  • 壁面:木目調の壁面に棚を設け、絵本を置けるように。表紙が見えるので小さい子どもでも手に取りやすい設計に。
  • 棚板:扉部分の棚には「折り返しのある棚板」と「落下防止バー」を設置。シャープなデザインとするために黒塗装のアイアンを採用。
  • 扉 :棚となった扉の開け閉めに「オートクローズ」機能を付与。開けたら自動的に、そしてゆっくり閉まる(ソフトクローズ機能)ようにすることで、棚に置いた物の落下を防ぎ安全性に配慮。
  • 照明:通常の住まいの廊下照明は廊下の中心に配置することが基本。その常識を取り払い照明の配置を「アクンダナ」側に寄せることで、棚を照らすスポットライトとしての機能を付与。
  • 黒板:住まいの中で家族が一番往来する廊下に、マグネットも付く黒板を設置。棚の一部に組み込むことで”あったら便利”な黒板をインテリアとしてのデザイン性を欠くことなく設置。
審査員評価
本棚を生活の中心に据えるコンセプトは、フルオーダーの戸建住宅などではよく見られるが、ターゲットとなる客層が幅広い一般的な分譲マンションでは、販売価格を抑える必要性もあり、なかなか珍しいケースかもしれない。住戸部分はnLDKスタイルの一般的な計画でありながらも、単なる通路となりがちな「廊下」に面した壁を本棚やギャラリーとすることで、無機質な廊下空間が豊かな居住空間へと変わるアイデアに好感が持てる。なにより、このちょっとした工夫で、子供たちの教育や日々の生活の楽しみにつながるという付加価値が、住みたい集合住宅として選ばれるきっかけにもなりそうだ。 コンセプトである本棚の存在感を高めたいという意図からの発想だと思うが、本棚にカモフラージュされた「隠し扉」はなんとも微笑ましいポイントである。