ポラスの分譲住宅

脱炭素循環型コミュニティ普及モデルの構築

スマートシティさいたまモデル

株式会社中央住宅

戸建分譲設計本部 設計一部
デザイナー:株式会社中央住宅 野村壮一郎、黒田武志、儘田保 株式会社ポラス暮し科学研究所 野田将樹

株式会社高砂建設、株式会社アキュラホーム 、
株式会社Looop、さいたま市と共同受賞

さいたま市ゼロカーボンシティ表明の重点施策となる
脱炭素循環型コミュニティ普及モデルの構築

概要

さいたま市のゼロカーボンシティ表明の重点施策となる、街づくりとシステムづくりのハイブリッド開発による公民連携 の脱炭素循環型コミュニティ事業化モデルである。

再生可能エネルギーの地産地消による平時の脱炭素化と災害時のエネルギーセキュリティの確保、また共有地創出と活用による電線類地中化や景観とコミュニティ醸成を実現する。

本提案は3街区から美園地区全域へ、更にさいたま市全域への「スマートシティさいたまモデル」の発信と普及というヴィジョンを軸に、埼玉県住まいづくり協議会との連携や海外を含めた他自治体の視察受け入れ等、世界規模で目指すゼロカーボンの未来への貢献を意図したものである。

スマートシティさいたまモデル

特徴

コンセプト 全国への普及モデルとなる公民連携の脱炭素型街づくりメソッド

事業化普及モデル概要
ステークホルダーと役割
循環型シェアリングコミュニティ
分散型エネルギーシェアマネジメント
【行政】
市民や全ての関係者が街づくりに参画するための情報の提供、共有化を始めとした支援や機会の充実に取り組むとともに、総合的な視点から街づくりの進行について調整し、必要な施策展開を実施。モデル事業の展開を図るべく普及活動を行う。
【街づくり】
浦和美園E-フォレスト2021で実践したコモンスペース創出や循環デザイン、HEAT20G2の家づくり等の脱炭素型街づくりを体系化し、他の事業地にも広く展開し「脱炭素循環型コミュニティチェーン」を創出する。そして住民同士の交流に留まらず地域との交流を支援し広域なコミュニティの醸成、平時・非常時の安全性確保を目指した街づくりを実現する。
【エネルギーシステム】
太陽光、蓄電池、EV、かつ需要側のflexibilityを創出する仕掛けにて、街区や地域単位でエネルギーマネジメントを行うことによって、再エネ自家消費率を最大化させ、レジリエンスも担保したエネルギーシェアシステムを更に進化させ、他の事業地にも展開する。
審査員評価
日本全国でスマートシティーが言われている中、新しいエネルギーシェアマネジメントシステム(特に個人所有のEVの電気を街区に融通するV2Gのシステム)により、新しいインフラを街づくりとともに整備可能なことが素晴らしい。ランドスケープと一体になった創蓄電システムは、今後の日本のスタンダードになっていくポテンシャルがある。街への波及の中で、これまでの近所付き合いや街のコモンスペースのあり方さえも変えていくことが想像され、これから実装されていくモデルを注視し、今後を注目していきたい。