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24.12.06
注文住宅とは?家を建てるメリット・デメリットや後悔しないためのポイントについて
マイホームを建てる際、自由度が高くこだわりを反映した家づくりを目指すなら、注文住宅がおすすめです。
ここでは、注文住宅の特徴やメリット・デメリット、後悔しないためのポイントなどについて解説します。
1. 注文住宅とは
まずは、注文住宅とはどのようなものなのか、他の戸建てとどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
1.1 注文住宅の特徴
注文住宅とは、新しく購入した土地もしくはすでに持っている土地に自由設計で新築する戸建て住宅のことをいいます。自分たちのこだわりを反映して設計できるため、自由度の高い家づくりができる点が特徴です。
注文住宅というとフルオーダーのイメージが強いかもしれません。しかし、間取りや住宅設備の仕様がある程度決められており、その中から好きなものを選ぶ「セミオーダースタイル」の注文住宅もあります。
1.2 注文住宅と分譲住宅の違い
新築戸建てには、注文住宅の他に分譲住宅や建売住宅があります。
分譲住宅とは、不動産会社などがまとめて仕入れた比較的広い土地を分割し、その上に建築する住宅とセットで販売する戸建てのことです。基本的には不動産会社などが決めた仕様のもとで設計されるため、注文住宅のような自由度はありません。また、分譲地全体での景観を重視するため、デザインのスタイルを統一した家が立ち並ぶケースも多くなっています。
ただし、分譲地の状態で購入するケースでは、間取りや設備、デザインなどをある程度好みに合わせて選べることもあります。
1.3 注文住宅と建売住宅の違い
注文住宅は、間取りやデザインにおける購入者のこだわりを存分に詰め込めるのが魅力です。一方、建売住宅はすでに完成した住宅を購入することになるため、間取りやこだわりを反映することは基本的にできません。一方、建物が完成している分、こだわりを詰め込むほど施工期間が長くなりがちな注文住宅に比べて早く入居できます。
2. 注文住宅のメリット
注文住宅でマイホームを建てると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは代表的な5つのメリットをご紹介します。
2.1 間取りやデザインの自由度が高い
分譲住宅や建売住宅に比べて間取りやデザインを自由に設計できる点は、注文住宅の大きなメリットです。家族構成やライフスタイル、働き方などに合わせ、自分たちが暮らしやすい唯一無二の間取りや設備をそろえることができます。
フルオーダータイプの注文住宅なら、床材や壁材・外壁材の種類、色、窓の配置や形に至るまで、デザインも一から決めることが可能です。家族のこだわりを詰め込むほどに満足度の高い家づくりが実現できるでしょう。
2.2 設備などの選択肢が多い
注文住宅は、間取りやデザインだけでなく、水回りや収納といった設備・機能の選択肢が多いのも魅力です。「アイランドキッチンでスタイリッシュにしたい」「本格的な料理を楽しめるキッチンにしたい」「脱衣所にも暖房設備を付けたい」など、自分たちの好みに合わせて設備を自由に選ぶことができるので、新居での生活が一層快適になります。
好きな機能を追加するだけでなく、不要な機能をカットするのも自由です。機能の取捨選択により、費用をかけたいところに予算を振り分けられるのもメリットといえるでしょう。
2.3 住宅性能をカスタマイズできる
注文住宅のカスタマイズ性の高さは住宅性能においても同様です。耐震性や断熱性、気密性、省エネ性など、住み心地や生活の安全性に直結する重要な性能をしっかりと高めることにより、長く快適に暮らせる住まいづくりが実現します。
特に、断熱性や気密性を高めると、冷暖房効率の向上により電気代やガス代を抑えられるうえ、季節に関係なく室内を快適な温度に保つことが可能です。ヒートショック対策や結露によるカビ・ダニ対策にもなり、家族の健康を守る効果も期待できます。
2.4 補助金を活用しやすい
注文住宅を検討する際には、省エネ性を高めた設計を意識することで、補助金を活用したコスト削減が図れる可能性があります。住宅性能にこだわり、長期優良住宅やZEH(ゼッチ:ネット ゼロ エネルギー ハウス)の基準を満たす家づくりができれば、活用できる補助金の種類が増え、よりお得にマイホームを新築できるかもしれません。
2050年のカーボンニュートラルの達成は政府の目標となっており、二酸化炭素の排出を削減できる省エネ住宅への補助金は強化傾向にあります。
2.5 理想の家ができあがる様子をチェックできる
完成済みの住宅を購入することが多い建売住宅と異なり、家ができあがっていく様子を常にチェックできるのは、注文住宅ならではのメリットです。その様子を家族で見届けば、長く大切に住もうという愛着が湧くでしょう。
ただし、どれだけこだわった設計プランでも、建築中に手抜き工事や施工ミスがあれば、理想の住まいは実現できません。その点注文住宅では、住宅が建つ様子を確認できるため、万が一トラブルが発生した際にも迅速に対応できます。
3. 注文住宅のデメリット
ご紹介したように多くのメリットがある注文住宅ですが、デメリットも存在します。購入の際は、以下でご紹介する3つのデメリットも理解したうえで検討しましょう。
3.1. 費用が高くなりやすい
分譲住宅は不動産会社が定める仕様で建てられることが多く、共通の建材や設備を一度に大量に仕入れるため、1戸あたりの建築費を抑えられます。一方、注文住宅は、こだわりの建材や設備、オリジナルの建具などを少ないロット数で仕入れる必要があるため、どうしてもコストが割高になります。
加えて、設備や仕様をこだわった結果、予算オーバーになるリスクが高いのも注文住宅のデメリットです。理想を盛り込みつつ費用を抑える工夫が求められます。
3.2. つなぎ融資が必要
注文住宅を建てるには、最初に土地を購入する必要があります。通常、住宅の購入費用は住宅ローンで賄いますが、住宅ローンは建物が完成した時点で融資実行というのが一般的です。しかし、注文住宅の場合、土地の購入代金の支払いが先行するうえ、建築費用の一部として着工金や中間金を支払わなければなりません。これらはいずれも建物完成前に発生する費用のため、通常の住宅ローンで賄うのは困難です。
このときに利用されるのが、つなぎ融資です。建物完成前にかかる費用の融資を受けられるローン商品のことで、建物完成後に融資実行される住宅ローンから返済をします。しかし、つなぎ融資は住宅ローンと別に借り入れる必要があるため、借入期間中の利息や融資にあたって生じる諸費用が別途かかってしまいます。結果、注文住宅は分譲住宅や建売住宅に比べてローン関連の費用が高くなる傾向にあるのです。
3.3. 入居までに時間がかかる
完成済みの分譲住宅や建売住宅は、購入後比較的すぐに住み始めることができます。これに対し、注文住宅は1から設計を検討しなければならないため、入居までに時間がかかります。土地探しから考えた結果、完成して引き渡しを受けるまでに1年以上かかってしまった、というケースもあります。理想の土地がなかなか見つからなければ、さらに長い期間を要する可能性もあります。
特に急いでいなければ問題ありませんが、転勤や転職、子どもの進学など、引越し時期にリミットがあるケースでは、スケジュールに余裕を持って早めに検討を開始しましょう。
4. 注文住宅で後悔しないためには
せっかくこだわって注文住宅を建てるなら、満足のいく家を完成させたいところです。注文住宅づくりで後悔しないためには、次の4つのポイントを意識しましょう。
4.1. 自分の理想を明確にイメージする
満足度の高い住まいを実現するには、準備段階として、自分たちの理想を明確にイメージし、リストなどに書き出しておくことがおすすめです。新居で暮らす姿を想像し、どうすれば快適に過ごせるかを考えてみましょう。普段生活するなかで住まいに対して感じている不満や不安を記録しておき、新居づくりの参考にするのもよいかもしれません。
大切なのは、家族全員でしっかり話し合うことです。家族全員が「この家にして良かった」と思えるような家づくりを目指してください。
4.2. 納得がいくまで相談する
自分や家族がイメージする理想をどうやって施工会社に伝えるかも大切なポイントです。上手に伝えられず、認識のギャップがあるまま着工してしまうと、思い描いていた住まいとの違いに後悔を感じてしまうかもしれません。
理想とする内外装のイメージがあるなら近い施工事例の画像を共有する、使いたい色をカラーパネルやアイテム画像で示す、希望する設備や機能があれば商品カタログを取り寄せて共有するなど、イメージはできるかぎり具体的に伝えるようにしましょう。
4.3. 優先順位をつける
注文住宅は、設計の自由度が高い分、自分たちの知見だけでは決められない箇所や、プロの判断を仰がないと暮らしにくくなってしまう箇所がどうしても出てきます。自分たちだけで決めたために不満の残る家にならないためにも、納得がいくまでプロと相談を重ねしましょう。この先何十年も住み続けるマイホームですから、間取りのこと、デザインのこと、設備のことなど、疑問に感じたことは何でも担当者に確認してみることをおすすめします。
4.4. イメージを具体的に伝える
自分たちの理想を詰め込めることが注文住宅の魅力ではありますが、理想をすべて詰め込んでしまうと予算オーバーになってしまいます。コストがかさんでしまったときに本当に必要な仕様や設備を削ってしまわないよう、リストアップした項目には優先順位をつけましょう。
「必ずかなえたい条件」「できればかなえたい条件」「予算があれば検討したい条件」など、3つ程度の優先度で仕分けしておくと、いざ予算が不足したときに迷わず取捨選択ができます。優先度の低いものであれば、削っても後悔につながりにくいでしょう。
5.注文住宅の建築実例
最後に、ポラスグループが手がけたおしゃれな注文住宅の建築実例を3つご紹介します。どのような点にこだわっているのか、注目しながらご覧ください。
5.1. 吹き抜けとプライベート感のある庭が開放感抜群の注文住宅

広々としたダイニングの上部に大きな吹き抜けを設け開放感を確保している点がこの注文住宅の特徴です。一方、スキップフロアを利用して設けられた2階のリビングは天井高を抑え、ゆったりとくつろげる空間となっています。スキップフロアの下には小下がりの和室を設置し、ここでも家族でくつろぐことができます。
5.2. 木の温もりを感じられる回遊動線が便利な注文住宅

リビング部分の梁表しが印象的な注文住宅です。幅の広い無垢フローリング、ワッフルガラスがおしゃれな木の引き戸など、あらゆるところに木をふんだんに使用しており、暮らしのなかでナチュラルな温もりを感じられます。水回りは玄関側とダイニングキッチン側の2方向からアクセスできるようになっており、家事のしやすい回遊動線がこだわりのポイントです。
5.3 異国情緒をいつでも感じられるヨーロピアンでポップな注文住宅

ヨーロッパの伝統的な住宅を思わせる外観が特徴的な注文住宅です。「旅先で見たヨーロッパの住宅のようなおうち」という明確なコンセプトのもと、細部までヨーロピアンにこだわったデザインが光ります。室内も随所にアーチを取り入れており、シンプルながらもヨーロッパの邸宅を思わせるデザインに仕上がっています。大きなルーフバルコニーやウッドデッキで外の空気を感じながら過ごす時間は、まるでヨーロッパで過ごすバカンスのようです。
6. 注文住宅を建てるならポラス
注文住宅は分譲住宅や建売住宅に比べて自由度の高い設計が可能なため、自分たちだけのこだわりの家を建てたい方におすすめです。ただし、こだわりを詰め込める反面、費用が膨らみやすい傾向にもあるため、希望条件に優先順位をつけて後悔のない家づくりを実現しましょう。
ポラスの注文住宅では、コンセプトやデザイン、設備の特色などが異なる5つのブランドをご用意しており、お客様のニーズやご要望の1つひとつに応える家づくりを提供しています。営業担当や受賞歴のある経験豊富なデザイナーがお客様の話をじっくりと伺いながら、理想の住まいづくりをお手伝いします。
埼玉・千葉・東京エリアでこだわりの注文住宅を検討されている方は、ぜひポラスまでお気軽にご相談ください。総合住宅展示場「体感すまいパーク」へのご来場、もしくはご自宅からでも可能なオンラインや電話でのご相談もお受けいたします。