ポラスの分譲住宅

NOEN
~エンが暮らしを豊かにする~

ポラスガーデンヒルズ株式会社

プロデューサー:亀岡利昌、松井孝治
ディレクター :松井孝治、髙島 彰、影山 小絵子
デザイナー :設計部 工藤政希、志保澤敦、小山慶

自然と人、人と人がつながる
エンのある暮らし

コンセプト「高台」+「ブルーベリー畑」という立地特性から
暮らしやすさを想像し、追求した街づくり

概要

ブルーベリー畑だった地にエン(緑) が住民をつなぐ 全8邸の分譲住宅を創出。

外部空間は、 車と住宅のゾーンを分け、 南ひな壇の地形を活かして野山のような自然を再現。 家はゆとりをもって点在させ、その余白にコミュニティを育む場として地役権を設定した路と広場を計画。

内部空間は、 自然や人とのつながりを程よく感じながらも寛げる空間とした。 木々や各邸の窓の配置を工夫し、場所に合った暮らしを楽しめる間取りを用意。家に居ても程よく自然や人の気配や広がりを感じながらくつろげる空間を醸成した。

「広縁」自然と人が集まり自由に遊びつくす

特徴
「くつろぎの縁」木陰の下で心地よいひとときを
「園路」広場と広場・人と人をつなげてくれる路
おうち(ウチ)の中にいてもソトの空気を感じられる豊かな暮らし
「灯かりのいえなみ協定®」により、街全体をライトアップ
デザインが生まれた理由・背景
住まいに対する価値観は、ここ数年で自然の豊かさや敷地のゆとりを求め、更に人とのつながりの大切さに対する気づきも増えてきた。そこで旅先のような「非日常」を日常に感じられ、暮らしの傍で緑に触れリラックスでき、住民同士が交流できる街を目指した。ただし、人との距離感や緑の管理が新たなストレスとならないよう、家の中で過ごすときの心地良さや維持管理の方法にも配慮した。
街づくりの工夫
1. 木々と建物の配置や高低差を調整することで、お互いの視線がお見合いしないように工夫した。
2. 白い外壁を背景に木々による彩りをプラス。室外機や外釜等の設備機器が目立たないように設置位置を工夫した。
3. 自分の敷地以外にも、地役権が設定された路や広場からも自宅にアクセスできるので、気分に合わせて帰り道を選択できる。
4. スッキリボールを使い電線の引き込みを地中に埋設することで、電線と木々の干渉を防ぎ、かつ電線のない景色を楽しめるようにした。また普段使いに便利な電気自動車用コンセントも兼ねた。
広縁・園路・くつろぎの縁の3つのつながり方
地役権を設定した2つの広場「広縁」と「くつろぎの縁」、更に2つをつなげる「園路」を設け、住民が共用するスペースとし、隣棟間隔を広げゆとりあるものとしている。かつてブルーベリー畑だった土地の記憶を引き継ぎ、園路にはブルーベリー他20種200本の樹木を植え、境界を区切るフェンス等の構造物を最小限にし、周辺環境と調和する野山のような広がりある空間を再現した。
審査員評価
8棟の住宅を巡るU字状の園路を計画し2つのポケットパークをうまく絡めることで、小さな街区に回遊性と広場性を巧みに計画している。歩行地役権や植栽管理の学びの場作り等、共有空間の豊かさの持続性にも配慮が行き届いている。平面計画も丁寧で遠路からの距離とつながりが上手につくられているので、住宅の内部と外部とが更に効果的に連続するような空間言語の開発にも今後は期待をしたい。