News Release

ニュースリリース

ポラスグループの最新のお知らせ情報をお届けします。

2026年10月15日

ニュースリリース

「2026年度グッドデザイン賞」 ポラスグループ全14点が受賞 24年連続 通算受賞点数122点

ポラスグループ(本社:埼玉県越谷市、代表:中内 晃次郎)の各社が開発した以下の14点が、「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。ポラスグループとしては24年連続の受賞、通算受賞点数は122点となりました。
また、株式会社ポラス暮し科学研究所が開発した「暑さ対策シート Slit-Cool」は、審査委員が選ぶ「私の選んだ一品 2026」に選出されました。

<ポラスグループ グッドデザイン賞 詳細ホームページ https://www.polus.co.jp/articles/www.polus.co.jp/gooddesign/ >


 【 受賞作品一覧 】

グッドデザイン賞一覧画像.jpg



- 受賞作品 -


■2つのシェア街区による分譲住宅 [フレーベスト 所沢・けやき台]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計一部
埼玉県所沢市にある全25棟の分譲住宅です。既存道で分かれた2つの街区構成を活かし、緑と建物の配置形状により美しい景観を分かち合う「緑を介したコミュニティ」と、各住戸が敷地を拠出し合い路地を構成する「場を介したコミュニティ」という2種の異なる共有の在り方を提案します。情緒と空間の両軸から豊かな住環境を創出するプロジェクトです。

<審査員評価>
住戸の隙間を路地や居場所としてデザインすることは、同時に住戸内部の環境にも寄与するものである。ここで計画された配置やディテールの考え方は、そうした原理を活かすものとなっており、事業性において明確に有効性を持っていると思われた。昨今の戸建分譲では最大限の密度で住戸を配置せざるを得ない面があり、それ自体が都市計画的な課題ではあるものの、その条件下での商品価値最大化と環境価値の確保を両立させる手腕の高さが評価された。


■戸建分譲住宅 [リーズン市川森都 循環する森のような分譲住宅]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計一部
自然破壊型の開発から脱却し、人と自然が共存する持続可能な街づくりを目指す13家族のための分譲住宅です。本計画では「ネイチャーポジティブ」を掲げ、「配景(LendScape)」「生物多様性」「耐災」という3つの循環を軸として、生産緑地の記憶を継承しながら、行政・NPO・住民がともに取り組む共創モデルを構築いたしました。無垢材を取り入れた可変性のある住空間とともに、住むほどに愛着と価値が深まる「森のように経年美化する街」として、新しい時代の都市型分譲モデルを提案しました。

<審査員評価>
分譲地開発において、ランドスケープデザインは重要な要素となっている。リーズン市川森都では私有地と共有の庭との境界がなく、「配景(LendScape)」というコンセプトのもと、分譲地全体をみんなの庭として育む意識が共有されている。すでに街びらきイベントなど、住民が地域に関わる取り組みも始まっている。こうした活動や生物多様性についての学びが、地域の環境への関心や防災意識、日頃の備えにもつながっていくことだろう。住民同士が関わりながら、長い時間をかけて自然と地域を育てていく住宅地となることを期待したい。


■景観共生型分譲住宅 [みのりこまち 春日部・一ノ割]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計一部
埼玉県春日部市にある全17棟の分譲住宅です。土地効率優先で緑やつながりが希薄化する現代の分譲住宅に対し、住民と地域のためのデザインとして、曲線状の開発道路やフットパス、平屋の配棟計画が生む「立体的な街の余白」と身近なグリーンサイクルにより、単なる通路を庭暮らしの一部へと昇華させ、豊かな住環境と持続可能な地域コミュニティを一体的に育みます。

<審査員評価>
近年、地役権を活用し、屋外空間をシェアする事例が増えているが、本プロジェクトは幅2mのフットパスを通すことで、分譲地の中に新たなコミュニティの場を生み出している。フットパスは専用庭とは異なるドライな仕上げで、住戸との明確な境界も設けられていない。そのため小さな路地のようでもあり、同時に庭のようでもある曖昧な場所となっている。占有を前提とした配置ではなく、互いに譲り合いながら余白を共有することで、分譲地の中に豊かな屋外環境とコミュニティを生み出している好例といえる。


■緑道のある住宅街区 [マチエ さいたま新都心 MEGURIの杜]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計二部
当初は6棟の分譲住宅の計画でしたが、市道を挟む向かい側に一団の用地を追加取得することになったため、一体的な街区として計画し直しました。追加用地は17区画相当の規模で四方を市道に囲まれ、各住戸の玄関が外周道路を向くため、街区内のつながりが生まれにくいことが課題でした。そこで17区画を16区画に再編し、敷地内部に南北・東西の歩道を設けて回遊性を創出。歩道はテーマ別に緑化し、歩道の十字路を住民が出会う結節点(辻空間)としたほか、歩道から玄関へアクセスする住戸を設けることで、日常的な利用を促しました。また、外周部には多様な植栽によるグリーンベルトを巡らせ、街区内の緑道とつなぐことで、顔の見える緑豊かな街並みを形成しました。

<審査員評価>
密度の高い戸建群においては隙間の空間を豊かにすることが重要であるが、ここでは緑道の風景が、スケールに合わせて豊かにデザインされている。単なる動線として機能するのではなく、適度な関係性を生み出すための工夫が、平面計画や権利設定、植栽、ソフトな仕掛けなどによってなされている。さまざまな敷地条件が存在するこうした宅地開発において、一つの方法論として参照すべきものと評価された。


■戸建分譲住宅の街区計画 [境界をほどき、杜を紡ぐ街 -REASON五香 壮美の杜-]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計二部
千葉県柏市にある全30棟の分譲住宅です。敷地延長や棟間に生じる「スキマ」を「コア」と呼ぶ共有の広場として集約し、境界をシームレスに繋ぐことで住民同士の交流を促します。地役権に頼らず、配棟や視線の工夫のみで「点ではなく線」でつながる豊かな緑の景観と持続可能なコミュニティを創出した街区計画です。

<審査員評価>
宅地開発において、敷地境界上の空地を積極的にコモンとして位置付けていく取り組みは、それなりに普及してきている。この開発もその一つだが、この計画が優れているのは、過剰なデザインに陥ることなく、リアリティに徹しているところである。所有権はそのまま維持しつつ、ランドスケープデザインによって快適な空間をつくり、そこに対して開口部を繊細にコントロールしている。押し付けがましい開き方ではなく、程よい開口の大きさや位置は、関わりを持とうと思えばごく自然にできるような、寛容な雰囲気を醸しだし、今後もうまく地域の繋がりを育むことにもなるだろう。コミュニティとは本来、過剰なお膳立てによってではなく、住民の主体性を促すささやかな建築的仕掛けによって醸成されるものであることを気付かせてくれる計画である。


■戸建分譲住宅 [リーズン 柏たなか グランフェリア]
株式会社中央住宅 戸建分譲設計本部 設計二部
行政が推進する「農あるまちづくり」に呼応し、住宅を「営みの拠点」へと再定義した全4棟の分譲住宅です。全邸180㎡超の敷地に家庭菜園を標準化し、中央の共有テラスを介して食育と交流が自然に生まれる仕組みを構築しました。独自の耐震技術と1階主寝室プランにより、世代を超えて「農」を愉しみ住み継げる、持続可能な永住の形をデザインしました。

<審査員評価>
4戸の分譲住宅の中心に家庭菜園を設け、日々の活動を通してコミュニティを育もうとする点を評価した。地役権を設定し、住民が共有する空間をつくる分譲住宅は増えているが、単に樹木やベンチを設けるのではなく、あえて継続的な手入れを必要とする菜園とした点が良い。菜園に関心を持つ家族が集まり、野菜を育て、収穫する行為を通じて自然に会話や助け合いが生まれていく様子が想像できる。地域が進める「農ある暮らし」の取り組みに呼応していることにも意義がある。さらに、主寝室を1階に設け、年齢を重ねても住み続けやすい計画としている点も評価した。


■戸建分譲住宅 [ことのは越ヶ谷]
株式会社中央住宅 マインドスクェア事業部
旧日光街道の宿場町として栄えた埼玉県越谷市は、かつては土蔵や商家が建ち並び、往時の活気を今に伝える情緒豊かな街並みが広がっていました。しかし、都市化の波に押され、地域のアイデンティティともいえる古民家や蔵は次々と姿を消し、今やわずか28棟を残すのみとなっています。この危機的な状況を受け、歴史の断絶を防ぐべく始動したのが「越ヶ谷蔵のある街並みプロジェクト」です。
本プロジェクトでは、現存する2棟の蔵と1棟の旧家を丁寧に補修し、商業施設として再生しました。地域の人々が集う「交流の拠点」として、新たな命を吹き込みました。さらに、この活動を点から面へと広げるため、既存の歴史的建造物と共鳴する新築住宅の開発を提案します。単なる模倣ではなく、蔵の意匠や色彩、素材感を現代の住まいに取り入れることで、新旧が調和した美しい景観を創出します。住まい手自身が地域の歴史を継承する誇りを持ち、越谷の原風景を次世代へと繋ぐ「生きた街並み」を構築します。

<審査員評価>
越谷は旧日光街道が通る宿場町であり固有の町並みを持つ地域であったが、他の多くの歴史的な地域と同じく、その固有な魅力は失われつつある。本プロジェクトはこれに危機感を覚えたこの地域にルーツを持つ大手企業による歴史的地域再生のプロジェクトとして位置付けられる。興味深いのはこの大手企業が建売住宅デベロッパーであることだ。通常の典型的なデベロッパーはその字面の通り「建てて売る」だけの短期収益に最適化された集金組織であり、地域景観破壊の代表格的存在として認識されてきた側面があるのだが、このデベロッパーはその正反対の姿勢を持っている。地域の持続的な魅力形成が長期的な収益確保につながるとの思想が原点にあり、実際にこのプロジェクト以前にも同地域内に蔵や商家を改装した施設を3件継続的に手掛けていることなども、その本気度を示している。全国へ広がることが期待されるこれからの建売住宅ビジネスのあり方であり、高く評価した。


■戸建分譲住宅 [ビューティフル ウィンドウズ タウン]
中央グリーン開発株式会社
東京都足立区にある全214棟の分譲住宅「パレットコート六町 東京ココロシティ」です。公園を中心とした街区構成と電線地中化、蛇行道路による車両の速度抑制など、街の骨格から安全を追求しています。足立区防犯設計タウン第1号認定で周辺地域への波及を目指し、景観協定や防犯カメラ設置、管理組合活動により、14年を経ても安心・安全、経年美化する持続可能なコミュニティを形成しています。
都市部で将来危惧される「高齢化と地域関係の希薄化」において、独居高齢者の増加や自治会加入率低下に対し、街の高齢化からの脱却と防災・見守り体制の多様化が求められています。戸建住宅における「外壁メンテナンスによる景観の変化」として個別の塗装による街並みの変容を防ぐため、罰則のあるルールづくりではなく長期的な点検・保証計画を通じて、経年後も変わらない美しい街並み景観の維持と、住民の意識浸透を目指しています。住み替え売却による住民の入れ替わりに対して地域コミュニティが寄り添い、ともに将来の街並み景観維持の取り組みに参加できる仕組みを構築しました。

<審査員評価>
住宅地開発が、長期にわたって人々に愛され、社会資本として定着している事例は実はあまり多くはないが、ここではそれが見事に具現化している。何よりも、緻密に計画された道路計画は、美しく多様な風景、心地よい回遊性を街にもたらしていて素晴らしい。また厳格になりすぎない景観協定が秀逸で、そこへの住民の関わりが長期的にはコミュニティの醸成にもつながり、防災や安心安全な街に繋がっていることも見事である。このような取り組みが、長期にわたって維持されていることは、他の地域にも大いに参考になるモデルにもなるだろう。


■戸建分譲住宅 [流域治水型コモンズ 堰による遮断を、街を繋ぐ「景観インフラ」へ]
ポラスガーデンヒルズ株式会社
雨水流出抑制が義務付けられた千葉県市川市真間川流域の戸建分譲住宅です。高コストな地下貯留槽を避け、コスト抑制と低環境負荷な「地上堰貯留」を選択しましたが、外部から最大60cm超の壁に見えるブロック堰による景観ノイズと、住民間の遮断が課題となりました。
本計画では風致地区の壁面後退が生む余白と堰(せき)を重ね合わせ、石積み階段や飛石、ガビオン、ベンチを配した多機能フットパスへ転換しました。ブロック堰を「越える動作」を促す装置に改良し、地役権で私有地を共有のグリーンインフラとして開放しました。
フットパス直結の12棟に加え、北街区5棟は堰上デッキで庭と街を繋ぎ、西街区4棟は堰の風景を暮らしに取り込む配棟とするなど、道路を挟む9棟を含めた全21棟が街区特性に応じてインフラと関わる設計としています。治水の制約を日常の景観と交流の場へ読み替えることで、高額な地下設備に頼らずコストを抑えながら、安全と居住環境の良さを両立させています。

<審査員評価>
住戸の隙間を裏の空間にせず関係性を生む居場所にする考え方は近年だいぶ増えてきたが、ここでは治水堰が必要になる条件下で、それを上手くデザインにも取り組むことで巧みな解決になっている。均質になりがちな事業の前提条件の中で、ディテールの工夫もあいまって多様な外部空間ができており、全体の環境価値を生んでいる。今後の大きなテーマになるであろう「景観×インフラ」の工夫は、考え方やデザインイメージとして共有されるべきものと評価された。


■戸建分譲住宅 [シェアPark:外部環境を編集し合う4邸のタクティカル・コミュニティ]
ポラスガーデンヒルズ株式会社
住宅価格高騰と酷暑という複合的リスクに対し、一次取得層へ「最大限の豊かな外部空間」を届ける新発想の分譲住宅です。地役権を設定した共同庭「シェアPark」を創出し、可動式ベンチやシェードポールを配置しました。住人が自ら日陰を作り、1棟の所有では得られない景観の広がりと安全な微気候を構築します。住民自身が日陰や居場所を作り出す「外部環境を編集しあう」タクティカル・コミュニティを形成し、酷暑下でも能動的で豊かな屋外生活を実現します。さらに緻密な配慮により、個のプライバシーを保ちつつ共有の緑を借景として楽しめます。1棟の私有を超えて共有(シェア)することで、酷暑時代や気候危機にしなやかに適応しながら心地よく住まう、これからの新築戸建住宅のプロトタイプです。

<審査員評価>
昨今の住宅価格の高騰を背景に、ゆとりある屋外空間の価値はますます高まっている。こうした状況のなか、地役権を活用し複数の住戸間で屋外空間を共有する事例も増えている。酷暑対策として有効なタープは、屋外空間での活動をより快適で楽しいものとするが、広い範囲にタープを架けるためには、あらかじめ建築的な仕掛けを用意しておく必要がある。本プロジェクトは、屋外空間が積極的に使われる場面を丁寧にイメージしながら設計されている。屋内空間だけでなく、その周囲に広がる屋外空間の可能性を見据えたこの設計は、住宅事情や気候の変化といった現代の課題に寄り添うものである。


住宅 [Rubin's House]
ポラテック株式会社 木造建築事業部
デジタル化やAIの発展により、言葉を直接交わさなくても日常が成立する一方、人の表情や声、間合いから生まれるコミュニケーションの価値が改めて問われています。また、土地価格の高騰や物価高により、限られた敷地の中で豊かな暮らしを実現することも求められています。
本建築は、住宅という最小単位のコミュニティに着目し、家族が自然と顔を合わせ、会話が生まれる住まいを提案しました。2つのヴォイドと6層のスキップフロアによって上下階を緩やかにつなぎ、重なり合う層の上・下・隙間には7つの居場所を設けました。それぞれが異なる過ごし方を受け止めることで、家族の距離と会話を再編集した住宅です。

<審査員評価>
都心に建つ三層の住宅でありながら、二つの吹き抜けとスキップフロアによって、家族の気配を常に感じられる住空間が実現されている。AIやIT技術の発達により、家族同士でさえ直接的なコミュニケーションを取らずに生活できてしまう時代において、顔を合わせ、声や気配を感じる機会を自然に生み出す住宅を目指した姿勢は評価に値する。一つ一つの空間は決して広くないが、床の高さをずらしながら緩やかに縦方向へつなぐことで、視線や音が行き交い、住宅全体にワンルームのような一体感が生まれている。限られた都市の敷地条件を、家族の関係を育む空間へと転換した点を高く評価した。


■暑さ対策シート [Slit-Cool]
株式会社ポラス暮し科学研究所
深刻な人手不足に直面する建築業界において、職人を猛暑から守るために考案した暑さ対策シート。遮熱効果の高いアルミ蒸着シートを基材とし地表温度を約20℃抑制するとともに、独自スリットのブラインド構造により風と熱気を効率よく逃します。真夏の屋外で活動するあらゆる人をサポートするアイテムです。
このシートがつくる日陰は、輻射熱を抑えることで職人の体の負担を減らす効果が得られると同時に、木漏れ日のような穏やかな光を取り込み快適な空間を提供します。

<審査員評価>
屋外での作業が基本となる建築現場では、夏場の猛暑対策は作業員の健康はもとより工程管理上、非常に重要なファクターとなる。軽量なアルミ蒸着シートによって、休憩時のみならず、作業時の足元からの輻射熱を大幅に低減する性能が評価に繋がった。 また、アルミ蒸着シートが建築現場でキラキラと旗めく姿はアートインスタレーションのような風景をつくり出せるのではないかと感じた。 自重と張力で開くスリットが風をはらみ、職人に都市の「木陰」を提供している。お弁当を広げるのも楽しいと思う。

<私の選んだ一品 2026 コメント>
アルミ蒸着シートが建築現場でキラキラと旗めく姿はアートインスタレーションのような風景をつくり出せるのではないかと感じた。自重と張力で開くスリットが風を孕み、職人に都市の「木陰」を提供している。お弁当を広げるのも楽しいと思う。(寺田 尚樹/建築家・デザイナー)


■特例子会社における業務獲得の取り組み
[住宅事業の広域な業務を障害者の個性と繋ぎ、能動的な発注を生む評価制度で拓く職域開拓デザイン]

ポラスシェアード株式会社
障がい者雇用は雇用率遵守が目的化し、特例子会社の多くは定型業務に依存する「福祉的就労」が常態化しています。さらにはデジタル化が進み既存業務が減少する中、職域不足と社員の成長鈍化が深刻化しています。このような特例子会社の職域不足という課題に対し、住宅事業の広範なバリューチェーンを繋ぐ仕組みをデザインしました。
グループ各社から特例子会社への発注額による評価制度と、依頼の簡略化により「配慮」を「能動的な発注」へ転換しました。また、社員へのアンケートや面接ヒアリングから、各自の個性と130種超の業務を精密にマッチングすることで業務効率を上げ、さらに、社内ポータルサイトでの事例紹介による横展開も加速し、障がい者が経営を支え、自立できる持続可能なモデルを実現しました。これにより多岐に渡る業務を獲得することが可能になり、障がい者が「労働力」として真に輝く環境を創出するこの取り組みが、停滞する特例子会社運用の新たなベンチマークになることを目指しました。

<審査員評価>
障害者雇用における職域の狭さを、障害のある社員の能力の問題ではなく、仕事を発注する組織側の仕組みの問題として捉え、発注プロセスそのものを変えた点を評価した。特例子会社への発注を部門評価に組み込み、依頼方法を簡略化することで、従来は潜在していた仕事を顕在化させ、130種を超える業務へと職域を広げている点は興味深い。また、清掃や定型的な補助業務に限定せず、建築や不動産、ITなど専門性を生かせる仕事へと広がっていることは、特例子会社における仕事のあり方を問い直す実践でもある。一方で、個々の「特性」と業務をマッチングするだけでなく、本人がどのような仕事をしたいのか、どのように成長したいのかという意思が、業務やキャリアの設計に反映されることも重要である。今後、障害のある社員自身が仕事の開拓や組織の意思決定にも関わることで、さらに多様な働き方が生まれることを期待したい。


■改質アスファルトルーフィングシート [グリップジグ]
ポラス株式会社 技術部・購買部
住宅建築現場の安全性を確保するため、高摩擦グリップ加工を施した屋根下地材を開発しました。
独自の鋸歯状テクスチャ(ギザギザ形状)が、急勾配や雨天後でも強固な足場を確保し、職人の滑落事故リスクを低減します。30年以上の耐久性を誇る防水品質と普及しやすい価格帯を両立しています。現場の切実な声から生まれた屋根下葺きです。

<審査員評価>
実績ある長期防水性能と優れたグリップ力による現場安全性の向上を両立させる、高性能改質アスファルトシート。独自の鋸歯状の高摩擦表面が足元をしっかりとらえ、急勾配の屋根や、雨やほこりの多い状況でのスリップや転倒を軽減する。30年以上にわたる防水の専門知識をもとに開発されたこの製品は、職人の生の声を反映して改良が重ねられ、雨や花粉、砂嵐などの過酷な気象条件下でも安定したグリップ力を維持する。重要なことであるが、高度な防滑性能を競争力のある価格で提供しており、経済性や耐久性を損なうことなく安全性の向上を実現できる。このシートは約1万件の施工実績があり、屋根施工業界が積極的に採用していることを実証している。建設現場での事故リスクを低減する高品質な建築資材の提供を通じて社会的責任を果たす一助となっている。

この記事に関する
お問い合わせはこちら

ポラスグループ ポラス株式会社 
コミュニケーション部 広報課

048–989-9151