世界主要国の自然災害に見舞われるリスク
国連大学が世界172カ国を対象に地震、台風、洪水、干ばつ、海面上昇の5種類の自然災害について28項目の指標を分析した結果、日本は「自然災害に見舞われるリスク」は世界4位に…!
日本に自然災害が多い理由
世界の中でも特に日本に自然災害が多い理由として、以下が挙げられます。
世界有数の地震国である日本。
その理由として、日本の地理的環境が大きいとされています。
世界中のマグニチュード
6.0以上の地震の
2割が日本で発生
4つのプレートの
境界線上に
位置する日本
全国に広がる活断層。
埼玉・千葉・
東京エリアにも
首都直下型地震。その地震の規模はマグニチュード7クラスと言われ、南関東域で30年以内に発生する確率は70%と言われています。
東京・千葉・埼玉・神奈川の4つの都県では震度6強の激しい揺れが想定されています。
出典:都心南部直下型地震 想定震度(中央防災会議)
医療の発達、栄養状態や衛生環境の改善などによって、寿命の長期化が進み、先進国の2007年生まれの2人に1人が103歳まで生きる「人生100年時代」が到来するとされています。
これまでの人生設計は「20年学び、40年働き、20年休む」という「教育・仕事・老後」の3段階が一般的でしたが、100年間生きることを前提とした人生設計が必要と言われています。
これに伴い、住宅への考え方も変えていく必要があると思います。
何故なら、もし100歳まで住むとなると、35歳で取得した家には「65年」の寿命が必要になってくるからです。
また日本に暮らす以上は避けて通れないのが自然災害のリスクです。
ポラスでは50年から100年に一度大きな地震のサイクルが来ると予測して住宅を設計しており、家の寿命までの間に確実に大きな地震が来ることが想定されます。
自然災害に備えて減災や防災の備えをし、「人生100年時代」に備えて、多少コストを掛けても長寿命住宅という選択肢が必要かもしれません。
災害の際に大切な家族を守ることができ、万が一災害に見舞われたとしても損傷が少なく、安心して永く住み続けられることができる家。
温暖化による海面上昇が危惧されている南太平洋の島国、バヌアツとトンガが1、2位となり、続いて毎年台風が直撃するフィリピンが3位という結果に。
日本は自然災害に見舞われるリスクでは4位でしたが、インフラ整備や対処能力、適応能力などが評価されて、総合評価では17位でした。
他の先進国はアメリカが131位・カナダが152位・イギリスが136位・フランスが157位といずれも100位以下です。アジアの中では、中国は95位・韓国は126位となり、いずれにせよ日本は先進諸国の中で自然災害リスクの高い国であることに変わりはありません。