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ポラスは昭和44年の創業以来、木造住宅にこだわって住宅を供給してきました。
なぜなら、木は古来より長い間、日本人の魂に根を張ったものだからです。
木は石やコンクリートとは違い、腐りやすく傷みやすい材料です。
長持ちをさせるには手入れも欠かせません。
しかし、あえて日本人はそのような材料である木を使い続けてきたのです。
家族のだんらん風景も木造住宅に原風景があります。
木で出来た空間は落ち着き、癒され、時が経つごとに「味わい」が増します。
だからこそ、ポラスは日本にふさわしい住宅は木造であると、
創業以来こだわっています。
「ポラス暮し科学研究所」は、平成3年(1991年)に創設されました。
当時、わが国日本はバブル崩壊が始まり、土地神話が崩壊して、
ポラスグループも創業以来初の赤字計上という厳しい年でもありました。
そのような時代に、創業者である故中内俊三はこの研究所を設立したのです。
当時の木造住宅の現場は、大工さんの伝統的技術に頼っていて、
現代技術を木造住宅に活かす研究所をもっている会社は
ほとんど存在していなかったと思います。 -
しかも社名は、「ポラス住宅研究所」ではなく、
「暮し科学」と命名されていました。
中内は、厳しい業績の中にあっても
「まだまだ民間の住宅会社であっても、
お客様のためにやらなくてはならない多くの問題課題があるはずだ」
「私たち供給者サイドの論理ではなく、住み手であるお客様の立場に立った
商品開発を行っていかなくては会社の社会的使命を果たすことはできない」
と考えていたのだと思います。
住む人の立場に立って真剣に考えたとき、
単なる箱として性能の良い住宅を供給すれば良いのだけではなく、
「私たちはお客様の豊かで幸せな、人生の場としての『住まい』をつくる
お手伝いをさせていただいているのだ」と考えれば、
「ポラス住宅研究所」とはならなかったのだと思いに至ります。
私たちはこれからも創業者の設立の想いを忘れることなく、
お客様の視点に立って、お客様の豊かで幸せな住まいづくりの
お手伝いをさせていただくべく、日夜努力して参る所存であります。