グッドデザイン賞受賞

ポラス暮し科学研究所の研究成果は、グッドデザイン賞を受賞しています。

GOOD DESIGN グッドデザイン賞の評価基準は、見た目の美しさはもちろん、
一歩進んだ機能性や使いやすさ、十分な品質、安全性、そして合理的な価格などが対象となります。
ポラス暮し科学研究所では、かねてから機能性とデザインの両立が研究課題となっているため、
研究成果についても「作り手にも住まい手にもやさしいデザインと機能性が高い」として
グッドデザイン賞審査員にも評価されております。

2011年
「Uni-bar ユニ・バー」システム〈組み立て式筋交い〉
2010年
侘び土(わびつち)寂び土(さびつち)〈室内用珪藻土左官壁〉
2009年
「WBB」システム〈木製組立て構造部材システム〉|「me・ri・co」(メリコ)〈木材固有のめり込み現象緩和金物〉
2008年
Crystal・Magic(クリスタル・マジック)〈耐力壁〉
2006年
インクルーズ〈構造用極薄金物〉|むさし〈塗装剤〉
2005年
P・座金〈金物〉|ビームキャッチ/バイグリップ〈金物〉
2004年
ラフターロック〈垂木固定金物〉
2011

「Uni-bar ユニ・バー」 システム 〈組み立て式筋交い〉

高さを自由自在に変えられる
木造住宅用組み立て式筋交いシステム

本システムは、1種類の「ユニット部材」を複数個、連続させて組み立てることで、高さを自由自在に変えられる画期的な木造住宅用組み立て式筋交いシステムです。

木造建物の耐震性能の確保は、壁の内部に「筋交い」をいれる方法があります。一般的な「筋交い」は、「45×90mmの木材」が多く使われ、設置場所に応じて1本、1本端部の加工を施して設置するため、非常に作業性が悪いのが現状です。本システムは、1種類の「ユニット部材」を複数個、連続して取り付けるだけの簡単施工で、「筋交い」と同じ効果を発揮する仕組みです。そのため、現状の「筋交い」のような、設置場所に応じた1本、1本の端部加工は必要がなく、その上、「ユニット部材」の個数を増やすだけで、自由な高さの耐力壁を作ることが可能です。名称のUniはUniversal:万能の、Unit:ユニット式、Union:結合を意味します。

2010

侘び土 (わびつち) 寂び土 (さびつち) 〈室内用珪藻土左官壁〉

伝統的要素と現代的要素を融合した新しい土壁

日本固有の文化である侘び寂びの概念を、茶の湯の巨匠たちの好みをヒントに、解りやすいイメージカラ−12色(侘び土6色・寂び土6色)で提案した室内用珪藻土左官壁です。

伝統的な聚楽壁にはない色彩で、現代的和室や、モダンデザインの洋室とも調和し、土壁の質感、味わいの魅力を身近に体感することを可能とさせ、新しい暮らし文化の価値の創造に寄与します。

「侘び土」
渋くほの暗い色調の6色。珪藻土の地肌に割れをいれ、藁や豆砂利が見えるように仕上げている。
「寂び土」
しとやかで明るい奇麗寂び的色調の6色。珪藻土に寒水石を混ぜ、表面をザラッと仕上げている。
侘び土(わびつち)/ 寂び土(さびつち)
2009

「WBB」システム 〈木製組立て構造部材システム〉

ユニット化した部材による間伐材の利用

間伐材の利用によるCO2の削減と、ユニット化した部材の組み合わせによる大空間の実現。間伐材は一般に断面が小さく、それが故に使い道の乏しい材料です。今回、その小さい断面を逆に利用して「ユニット」と呼ばれる単位部品を作り、それを組み合わせることで簡易に構造部材を構成することが可能となり、簡単に大空間が実現できるようになりました。

また、容易に組立て解体ができるような接合部を採用することで、リユース・リサイクルによる資源の有効活用とCO2の削減にも貢献できるようになっています。

 

「me・ri・co」 (メリコ) 〈木材固有のめり込み現象緩和金物〉

「めり込み現象」の緩和と柱材料のコストダウン

見た目の改善の一石三鳥。横架材と柱材が接合する部分には大きな荷重が作用するため、接している側面部になだらかなくぼみが発生します。これは木材特有の現象で、「めり込み」と言われ、住宅の傾き、開口部の開閉不良等、様々な問題の原因となっています。これまでは、柱材の断面積を広くしたり、接合面に無骨な鉄板を挟み込むなどの対策が採られてきましたが、柱材のコストアップや見た目、おさまりの悪さが課題となっていました。

「me・ri・co」は薄い鉄板に6つの円錐形の突起をつけた単純な構造をしていますが、木材同士の接合面に挟み込むだけで「めり込み現象」を緩和させる効果があります。

2008

Crystal・Magic (クリスタル・マジック) 〈耐力壁〉

透明な板の全面を光が通り抜ける耐力壁

「クリスタル=水晶」のように透明な板の全面を光が通り抜け、「マジック=透ける壁に強さを与えたこと」で、耐力壁として機能し、住宅の耐震安全性を確保することができます。

“壁自体を透明にする”という画期的な方法によって、目で感じる空間の閉塞感から開放して明るい空間を可能にしたり、窓ガラスと組み合わせることで全面開口のオープンな空間も可能とし、今まで以上に開放感あふれるダイナミックな空間が実現できます。

特に、狭小敷地や住宅密集地など厳しい敷地条件ほど効果を発揮し、限られた自然光を効果的に取り込むことができます。また光源機能を追加することで透明板を発光させ、空間を仕切る壁本来の特性も発揮し、来客や夜間などで視線を遮ることもできます。

2006

インクルーズ 〈構造用極薄金物〉

美しい仕上がり、従来品と同等の強度

柱の上下に補強する金物として取り付けるホールダウン金物のかわりとなる金物です。真壁和室や柱の見える空間でも、無骨な金物がみえるのではなく、すっきりとした室内をつくることができます。

また、他社から発売されている同使用の金物は、棒状のパイプで構成されているものが一般的ですが、「インクルーズ金物」は厚さ0.6mmの極薄鉄板をコの字型に折り曲げたシンプルな形状により、構造的性能のみならず、デザイン性や施工性にも配慮しています。

 

むさし むさし〈塗装剤〉

伝統の塗壁に光触媒技術を融合

主に和室の壁に使用される塗り壁材で、意図的に割れが発生するようにしています。その表情は、独特の雰囲気と光触媒による機能性を併せ持つ特性をもった商品です。

割れによって、壁の表面積が増大。一般的な塗壁(珪藻土)と比べ、吸放湿性は約5倍(※)に。

※8畳間を1時間加湿し続けた時の吸湿量、珪藻土70ml/hに対し「むさし」330ml/h

2005

P・座金 〈金物〉

面積を増やしながら、自由な施工性

土台へ取り付ける金物で、面積を増やし土台への負担を軽減しながらも、従来と同等のスペースに使用可能な施工性を実現しました。更に中央に円形を含んだ平行四辺形の形状は、場所を選ばず設置できます。また、構造を飾る遊び心の要素も備えています。

 

ビームキャッチ/バイグリップ 〈金物〉

従来の梁補強の手間と危険性を改善

あらかじめ開けておいた穴に「ビームキャッチ/バイグリップ」最大の特徴であるグリップリングをはめ込むことで、正確な施工位置に固定でき、両手で安全に取り付け作業ができるようになりました。また、ビスの数が減ったことにより、作業時間の短縮にも繋がりました。

従来品に比べ、施工時に使用するビスの本数は半分以下。それにも関わらず、グリップリングを採用したことで強度は従来品の3倍を実現しました。施工後、グリップリングは隠れるので、外見は従来品とほぼ同じです。

ビームキャッチ/バイグリップ
2004

ラフターロック〈垂木固定金物〉

見た目にも手にも優しい垂木固定金物

三次元構造による重ねやすく持ちやすいデザイン。梁天端に置いて作業しても転がり落ちることのない形状です。

左右どちらにも取り付けられる自由性。しかも、接合具で留めるだけの簡単で容易な取り付け方法。先孔により留め付け位置も一目瞭然です。

もちろん、取り付け時の充分な安定性も実現しています。「ラフターロック」を導入することで、屋根溝面の剛性強化を実現するとともに、火打ち梁と火打ち金物を使う必要がなくなります。

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