報道関係各位
平成22年9月29日
ポラスグループ
(株)ポラス暮し科学研究所
ポラスグループのグループ会社である(株)ポラス暮し科学研究所(本社:埼玉県越谷市 代表取締役:中内セイコ)のデザイングループが開発した室内用珪藻土左官壁「侘び土・寂び土」が、住宅設備部門で2010年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。ポラスグループとしては8年連続受賞となり、総受賞作品は14点となりました。
日本固有の文化である侘び寂びの概念を、茶の湯の巨匠たちの好みをヒントに、解りやすいイメージカラ− 12色(侘び土6色・寂び土6色)で提案した室内用珪藻土左官壁です。伝統的な聚楽壁にはない色彩で、現代的和室や、モダンデザインの洋室とも調和し、土壁の質感、味わいの魅力を身近に体感することを可能とさせ、新しい暮らし文化の価値の創造に寄与します。
「侘び土」…渋くほの暗い色調の6色(灰色(はいいろ)・利休白茶(りきゅうしらちゃ)・利休鼠(りきゅうねず)・生壁色(なまかべいろ)・鈍色(にびいろ)・消炭色(けしずみいろ))とし、珪藻土の地肌に割れをいれ、藁や豆砂利が見えるように仕上げている。
「寂び土」…しとやかで明るい奇麗寂び的色調の6色(灰白(はいじろ)・銀鼠(ぎんねず)・深川鼠(ふかがわねず)・砂色(すないろ)・灰汁色(あくいろ)・柴色(ふしいろ))とし、珪藻土に寒石を混ぜ、表面をザラッと仕上げている。
和室があっても、畳だけで壁はビニールクロスで床の間もないといった具合に、日本固有の和室の文化が消失しつつあります。その中で、若い世代の好むモダンな和空間にも合わせやすいよう、従来の伝統的土壁の枠に囚われない、現代的なデザイン要素にも融合する新しい土壁を開発しました。グレイッシュなカラーバリエーションを整え選択肢に幅をもたせ、気軽に土壁を楽しめるように配慮しています。茶の湯の文化に潜む侘び寂びの美意識を引き出し、土壁の質感、色調の魅力で、日本固有の文化を継承したいと考えます。
ポラスグループの分譲・注文住宅での採用を目指す他、商品として一般にも販売していく方向で検討しています。
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