報道関係各位

2007年12月7日

2006年越谷市主催「住宅開発提案競技」優勝プロジェクト
コミュニティビレッジ「越谷ゆいまーる」(全8棟)
国の環境性能新評価基準「CASBEE-住まい(戸建て)」認可を目指す

ポラスグループ (株)中央住宅

ポラスグループ(株)中央住宅(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:大久保浩成)では、各戸が敷地の一部を供出、共有スペースを充実させることによって、人と人、人と自然の関わりを豊かにする、全国でも稀な【集住タイプ】の分譲住宅「越谷ゆいまーる」を、越谷市都市計画所業西大袋土地区画整理事業地に開発し、11月23日より発売しました。

■「越谷ゆいまーる」のコンセプト ~えんのある暮し~

「越谷ゆいまーる」のコンセプトは「えんのある暮らし」。

「ゆいまーる」とは沖縄の方言で「縁を廻らす」「仲間」「支え合う」という意味を持っています。家族との絆・近隣との絆・自然との関わり・文化や風土といった地域性を見直し、人をとりまく様々な「縁」を紡ごう、というものです。コモン広場の石畳など、形の上でも「円」をモチーフにしました。円が持つ向心性により、街区の中央に緑と水と人が集まり、そのネットワークが波紋のように広がっていくことをイメージした街づくりが行なわれています。

かつて私たちの社会は、地域の伝統文化やルールといったものによって、穏やかに生活できる環境が維持されてきました。しかし、環境が破壊され、人間関係が希薄になるにつれ、そういったものが機能しなくなり、さまざまな社会問題が起きているのではないでしょうか。

人と人、人と自然、人と地域が再び共鳴し合う住みやすい環境。それを目指したのが「越谷ゆいまーる」であり、今後の住宅のあるべき姿への提案でもあると私どもは考えています。

■「越谷ゆいまーる」の開発の経緯

越谷市西大袋地区では「ふるさとの顔づくり計画(潤いとやすらぎのある、人にやさしい、自然共生のまちづくり)」に基づき、区画整理事業が進められています。

2006年12月15日に越谷市では、この西大袋土地区画整理事業集合保留地において、今後の西大袋地区の街並みを誘導するようなモデル住宅地開発を提案に協議にかけました。その結果、弊社が提案した企画案が優勝し、『越谷ゆいまーる』としてプロジェクトを推進、この度、完成、販売の運びとなりました。

■「越谷ゆいまーる」の特長

1. 「コモン」の提案

日本では古来、井戸端や路地といった中間領域があり、住民同士が上手に利用しあってきました。隣戸や地域とのよい人間関係を育む場としてこの中間領域「コモン」というものが重要な役目を担うと考え、「越谷ゆいまーる」では各戸が少しずつ敷地の一部を供出する形で、街区中央に共用空間となるコモンスペースを設けました。街区全体の25パーセントがこのコモンスペースとなります。コモン全体は、石畳みと豊かな植栽で彩られており、「人と人が触れ合う」だけではなく、「人が自然に親しむ」ことができる作りともなっています。

コモン中央の広場は、緑豊かなガーデンとなっています。ここには大きなシンボルツリー(ケヤキ・「越谷市の木」)の他、鳥や蝶などの小さな生き物が集まるビオトープも設けられています。

中央の大きな空間が、自然の光や風を呼び込む手助けとなり、住環境も大きく向上させます。

2. 顔を向け合った配棟

通常の住宅開発であれば、各戸のアプローチ・駐車場が外周道路に顔を向け、家同士はただ横顔や背中を向け合っているだけですが、「越谷ゆいまーる」では、全8棟の玄関アプローチと駐車場が中央の「コモン」に向かって配置されています。全ての人と車はメインゲートから「コモン」を通って各戸玄関に至ります。「コモン」は歩車共存のボンエルフ道路の形態でみんなの道路・広場として機能します。このような配置にすることで、住人同士が自然に触れ合えるとともに、不審者の侵入や火災等の異常に目が配れるヒューマンセキュリティが働く仕掛けを作っています。

3. 街区全体が一つの屋敷のような景観、近隣住民との交流にも配慮

緑豊かな環境は、「コモン」だけではなく街区全体の外周にも及んでいます。各戸は道路(公道)の境界線より1m以上セットバックして建てられており、グリーンベルトが街区全体を覆うようになっています。これによって街区は、屋敷林に囲まれた一つのお屋敷のような景観となっており、外構部の緑化率も50%を超えています。また、外周道路の南の一角には、樹木を配した「街角広場」が設けられています。近隣住民との交流を促進させるスペースとなっている他、共用のゲストパーキングや宅配便、介護サービスカーの駐車スペースとしても機能します。

4. 新しくて懐かしい「和テイスト」の家

建物の外観や外構は、街並み景観を重視した調和のとれたカラーや素材を採用しています。住戸設計では現代の縁側を復活させました。室内と屋外をつなぐ中間領域といえる縁側は、自然や人との交流の場としての役割を果たしています。この縁側を現代に復活させました。それだけではなく、「気候風土・自然との共生」「フレキシブルな空間利用」「借景」などといった日本的な住思想を随所に活かした設計となっています。 また、無垢フローリングや天然素材の壁紙や左官壁など健康に配慮した素材も多用しています。

5. CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の評価を採用

CASBEE(キャスビー)は、建築物の環境性能を評価、格付けする手法で、省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能の向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステムのことです。

CASBEEは、国土交通省の主導のもとに、2001年から(財)建築環境・省エネルギー機構内で開発が進められており、2007年には「CASBEE-住まい(戸建)」の評価が始まりました。評価はS、A、B+ B-、Cの5段階に分かれていますが、「越谷ゆいまーる」は、全棟Aランク(一部Sランク)以上の仕様を満たしております。

※ CASBEEの評価は来春の認定制度開始に先駆けて自主評価したものです。
(参考資料:「越谷ゆいまーる」のCASBEE評価書)

6. まちのルール、くらしのルール

「越谷ゆいまーる」では、地区計画に加えて、独自の建築協定や住民協定を定めています。まず地区計画によって、敷地面積150m2以上(45坪以上)、建物の外壁は境界線から1m以上セットバックすること等が定められています。この1m後退部分のうち、道路後退部分は住民協定でグリーンベルトとして保持することを定めました。また、建築協定により「コモン」を設けることにより、セミパブリックスペースという新たな概念の共用空間をつくりました。「コモン」は、各戸の敷地の一部を供出するというルールに基づいてつくられています。これらの協定は決して窮屈なものではなくほんの少し譲り合うことで、豊かな空間や環境をつくり維持するためのものです。

その他、住民参加の街づくりを促進するため、住宅の所有者全員による管理組合を結成します。住民主体の管理運営は、みんなで少しづつ分担しながら長く続けることが大切です。まずはコモンスペースの植栽の植え替えや剪定から、やがては地区・地域の街づくりと連動し、活動の輪が広がることを願っています。

※当社では、誰もが自主管理に必要な知識や技術を習得できるよう、コミュニティイベントの開催など、入居してから2年間のサポート・プログラムも用意しています。

【物件概要】

●所在地/保留地:埼玉県越谷市都市計画事業西大袋土地区画整理事業33街区11画地 他

●交通/東武伊勢崎線「せんげん台」駅より徒歩27分、「大袋」駅より徒歩24分

●土地面積/156.57m2~227.73m2 

●他私道負担/なし

●建物面積/108.05m2~119.23m2 

●間取り/3LDK(4LDK対応)+納戸+外部物入 ~4LDK(3LDK対応)+2W+外部物入

●販売価格/4360万円~4790万円

●総戸数/8戸 

●道路/6.0M、10.5M(歩道含む)

●用途地域/第一種中高層住居専用地域 

●地目/宅地

●建ぺい率/60%(*1) 

●容積率/150%(*2)

●構造/木造2階建 (在来工法)

●施工/ポラテック(株)

●(*1、*2)は道路幅員、接道状況により数値が異なる場合がございます。

※この物件概要の内容は平成19年12月7日現在のものです

お客様お問い合わせ先
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本件に関するお問い合わせ先
ポラスグループ ポラス(株)広報部 青柳
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