平成16年5月19日
報道関係各位

日本最大級のプレカット工場(茨城県岩井市)に
最新鋭機を導入したプレカットテクノフィールド(第二工場)を建設。
月間構造材生産能力を4.7万坪に拡大
これと連動して中国大連のCADセンターも本格稼動

ポラスグループ
ポラテック(株)
 

 ポラスグループ・ポラテック(株)(本社:埼玉県越谷市、代表:中内俊三)では、茨城県岩井市に日本最大級のプレカット工場、プレカットクリエイティブフィールド(第一工場)を有していますが、増大するプレカット需要に対応するため新たに敷地面積3.5万坪、月間構造材生産能力1.7万坪(第一期工事分)のプレカットテクノフィールド(第二工場)を建設、6月9日より稼動さる予定となりました。これによって両工場を併せた敷地面積は5.1万坪、月間構造材生産能力は4.7万坪となります。これは業界大手の中でも群を抜く規模であり、当社ではこの圧倒的な生産能力、加工品質、短納期を強みとして、販売エリア、営業体制の強化も図っております。

 尚、プレカットの生産増に欠かせないCAD能力アップについては、昨年9月に合弁で中国・大連に設立したCADセンター・大連北極星科技有限公司を本格稼動させることで対応していきます。

 ポラテック(株) プレカット事業部の16年3月期の売上高は154億円でしたが、これらの施策により17年3月期は200億円の売上を目標としております。

 この第二工場の完成に合わせ、従来の第一工場を「プレカットクリエイティブフィールド」、このたびの第二工場を「プレカットテクノフィールド」と命名いたしました。

■ プレカットテクノフィールドについて

 プレカットテクノフィールドは、柱材や横架材などの構造用集成材の専用工場として生産効率の大幅な向上と省力化を図っています。一度に10棟分のデータを木拾いできる多棟木拾(たとうきびろい)装置(保管出庫の自動管理は、20棟まで可能)。などの最新鋭機を導入する一方、横架材(おうかざい)の加工には「二卵性並列式ツインターボ」と命名した、並列加工方式を採用し、一つのユニットがどこかでつまったとしても他方はその影響を受けずに作業ができるなど、生産効率が阻害されないような工夫を施しています。これによって時間当たりの生産能力は25坪と、従来の6~8坪に対し3~4倍に向上しています。

 また木材の歩留率も多棟木拾装置の導入によってテクノフィールドでは95~96%となり、従来よりも3%程度向上します。又、従来では木材を1棟ごとに機械で加工するため、フォークリフトによる頻繁な加工機への木材の供給が必要とされていましたが、これも多棟木拾装置の導入によって、10棟単位での木材の供給が可能になるなど、大幅な省力化も図っています。これだけの生産規模ながら3人のオペレーターで稼動させることができるようになっています。

 半自動から全自動へ。テクノフィールドはまったく新しいスタイルのプレカット工場となっています。現在の生産能力は月間1.7万坪ですが、将来的にはラインを増強し3万坪にする予定です。

■プレカットテクノフィールド概要

 敷地面積:35,000坪
 建物: 第1期工場  5,162坪
     製品倉庫   845坪
     リサイクル棟 566坪
 月間構造材生産坪数:17,000坪
 第1期投資金額 47億円

■CADセンター・大連北極星科技有限公司について

・設立:2003年9月
・資本金:10万米ドル
・出資比率:中国側 大連連桜商貿有限公司51%、
      日本側 ポラテック(株)49%
・役員 董事長  魏涛
    副董事長 北大路康信(ポラテック(株)プレカット事業部部長)

 2年ほど前から本社CADセンターで中国側人員の養成を行なってきましたが、プレカットテクノフィールドの稼動に併せて当面は15人体制でプレカットのCAD入力業務を行なっていきます。将来的には100人体制を予定しております。

■営業体制の整備について

 現在、当社のプレカット事業部の取引先は、当社向けだけではなく他のメーカーや卸問屋、工務店に広がっており、250社を超えます。エリアは関東が95%とほとんどですが、関東では埼玉県、千葉県など当社の物件販売エリアだけではなく、神奈川県、東京都西部など全域に及んでいます。しかし従来、これらの地域には営業所がなかったことから、当社では03年3月に横浜営業所(営業5名、他事務2名)、04年3月に三鷹営業所を開設(営業21名、他事務5名)、プレカット生産能力の増強に呼応して営業体制の強化を図りました。

 尚、プレカット事業部の現在の人員は、本社CADセンター60名、営業60名、工場260名の380名となっています。

(ご参考)当社プレカット工場の歴史と特長

 伝統的に木材の加工は、大工が現場で柱や梁に墨付をし、ノミやカンナ等を使って行なっていました。しかし、大工人口が減少する中で、年々プレカットが注目されるようになり、当社では昭和57年にこのプレカット岩井工場を建設しました。プレカット加工の最大の特長は、通常大工が20日かかる作業を、2~3時間で終わらせることができるスピードと、コンピュータ制御による加工精度の高さ(手加工より1.5倍の精度)にあります。現場で作業しないため木屑などの産業廃棄物の削減にも寄与します。作業効率の高さと省力化に加え、環境にも優しい。このような中でプレカット需要は年々増大し、それに併せて当社の業績も順調に拡大し続けてきました。

 規模の拡大だけではなく、高付加価値化にも対応できる技術水準の向上も果たしており、構造材から羽柄材まであらゆる部材を提供できるとともに、柱材における貫穴や廻縁欠や様々な仕口形状を持った金物工法への対応など、高い精度を要求される加工もスピーディーに行なえるようになっています。

 また、この工場のもう一つの特徴としては100%リサイクルを達成しているところで、焼却炉がありません。すべての廃材はチップ化し、製紙や畜産用に活用したり、ガーデニング用品などに再利用しています。

■写真

▼横架材加工機(二卵性並列式ツインターボ)

▼多棟木拾装置

■プレカット岩井工場レイアウト

Get Adobe Reader下図をクリックすると、工場レイアウトの拡大図をご覧いただけます(PDFデータ 75KB)。
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お問い合わせ先
ポラスグループ ポラス(株)広報部 青柳
TEL 048-989-9151
FAX 048-989-9282