マイホームを購入する時、住宅ローンを利用して購入する方が多いですが、購入をした時と何年か返済が進んだ時とはご家庭の状況等もいろいろ変わってくるかと思います。
今回はご自身のライフプランを見直すきっかけの一つとして、住宅ローンの繰上返済についてご紹介いたします。
住宅ローンを返済していくなかで、毎月の返済額とは別にまとまった金額を支払うことを「一部繰上返済」と言います。
この一部繰上返済をすることによって予定されていた支払よりも早く元金金額が減ることになりますので、
将来的に総返済額が軽減されるというメリットがあります。
一部繰上返済には大きく分けて2通りがあります。
■期間短縮型
毎月の返済はそのままで、返済期間を短縮するタイプ。
例えば・・・返済を前倒しするため、定年退職等で収入が減ってしまうというリスクに備えて選択。
■期日据置型
返済期間はそのままで、毎月の返済金額を減らすタイプ。
例えば・・・今後の支出増加(教育資金など)に備え、余裕があるうちに毎月の返済負担を減らす選択。
一般的に、同じタイミングで同じ金額を繰上返済した場合には、「期間短縮型」の方がメリットが大きくなる傾向にあります。
ただし、一度短縮してしまった借入期間は元に戻す(延長する)ことはできなくなりますので注意が必要です。
また、住宅借入金等特別控除を受けられている場合、当初お借入れ日から一部繰上返済後の最終返済日までの期間が10年未満となってしまうと住宅借入金等特別控除が受けられなくなりますのでこちらもご注意ください。
今の住宅ローンは変動金利をベースにした低金利の商品が多くでています。今後金利が上昇した場合に備え、金利の低いうちに毎月の返済額をあらかじめ軽減する繰上返済を考える方もいらっしゃれば、老後の生活にまでローンを残さないよう前倒しで返済を進める方など、繰上返済の手続きをする理由は様々です。
もちろん、ライフプランの見直しは住宅ローンの繰上返済以外もありますので、皆様に合ったライフプランのご参考の一つになりましたら幸いです。