少し前になりますが、2019年3月に国土交通省から、「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」(調査期間:2018年10月~12月)の結果が公表されました。
今回はその中で、お客様が選択する「金利タイプ」の動向と、金融機関が融資を行う際に考慮する「審査項目」についてご紹介します。
●金利タイプ
平成29年度の民間住宅ローンにおける金利タイプ別の実績は、「変動金利型」(50.7%)の割合が最も高く、前年度より0.5ポイント増加。
「証券化ローン(フラット35等)」(11.9%)、「全期間固定金利」(6.2%)の割合は前年度より減少。
「固定金利期間選択型」(31.2%)の割合は、前年度より5.5ポイント増加しています。
<出典:国土交通省「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」>
超低金利が続く中、「変動金利」を選択するお客様がその半数を占めていますが、固定金利のうち、一定期間、金利が変わらない「固定金利期間選択型」を選ぶお客様も増えてきているようです。
金利タイプの選択は、お客様が何を重視するか、その考え方によって異なりますが、以前ご相談にいらしたお客様は、固定と変動の差幅が、数年前より小さくなった今のうちに金利を固定させておき、今後の景気動向に備えておきたいと、固定金利を選択されていました。
選択の際は、変動金利と固定金利、それぞれのメリット・デメリットを認識した上で、リスクが顕在化した際に、ご自身はどのように対応するのか、先を見据えた選択することが重要になってきます。
変動金利・固定金利のメリット・デメリットについては、こちらの記事に詳細をご紹介しています。併せてご覧ください。
●審査項目
住宅ローンを借りる際、どんなことが審査されるのかは、気になるところです。
調査では、9割以上の金融機関が、融資を行う際に考慮する審査項目として、「健康状態」(98.6%)、「借入時年齢」(98.3%)、「完済時年齢」(97.7%)、「担保評価」(97.2%)、「勤続年数」(95.7%)、「年収」(95.6%)、「連帯保証」(94.9%)の7項目が挙げられています。
<出典:国土交通省「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」>
審査はさまざまな角度から総合的に行われるため、住宅ローンシミュレーションなどで試算した金額を借りられると思っていたのに、審査の結果、減額されてしまい、希望した住宅を購入できなかった、ということもあり得ます。
住宅ローンを組む際は、住宅会社や金融機関に、ご自身の情報を正確に伝え、慎重に行動することが大切です。
審査基準については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
住宅ローンの金利選択や、審査項目でお悩みのことがあれば、ポラスのローンコンシェルジュにお気軽にご相談ください。
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