研究・開発- 今までにない耐震技術が、
設計の自由度を広げていく。


新鮮な食材ととっておきのレシピ。
それを誰がつくるのか。
経験豊かなコックが腕をふるうことで、
極上の料理ができあがる。
家を建てる場合も同じことが言える。
木材などの建築素材の品質も重要だし、
レシピと言える設計の独創性も大切だ。
でもそれだけでは、いい家はできない。
レシピ通りに再現する経験豊かな大工が、
細心の注意を払い、精密につくりあげていく。
そうすることで、はじめて品質を極めた家が
完成するのだ。
地盤調査からアフターメンテナンスまで、
責任を持って
各工程を同じ意志のもとで見守り
自分たちの手で施工していく。
それが一貫施工。
年間1000棟以上供給している住宅会社の中には、効率を重視した建設方法をとるため、工程の多くを下請け会社の手にまかせる会社もある。
例えば、ビスの取り付け方ひとつで、
家の耐震力が変わることがある。
骨組みを組む精度によっても、
家の強さは変わる。
組み立てる工程を一部でも、下請け会社にまかせてしまえば、
その家が正確に
建てられたのかどうかを見極めるのは困難だ。
だからこそすべてを自分たちの手でつくり、
チェックし施工していくのだ。
設計部署が思い描く快適で
開放的な間取り。
耐震性を落さずにそれを
実現させるのは、とても難しい。
その課題の解決に向けて研究所が協力する。
新たな補強材を開発することで、
高い耐震性を確保しつつ、
開放的な間取りが可能となるのだ。