ポラスの分譲住宅

分譲住宅における
照明計画の取り組み

灯かりのいえなみ協定

中央グリーン開発株式会社

デザイナー:橋本伸⼀、杉⼭秀明、河内忠夫、諸橋健⼆、⽥中秀幸、相内さやか

地域のランドマークとなる
連続性のある夜間景観

概要

住まう方とその近隣住⺠が夜間でも安心して過ごせるよう、分譲住宅地の住民がガイドラインに沿った協定に基づき、街全体で常夜灯を自動点灯させる取り組みです。

灯かりのいえなみ協定により永続的に照明の消えない連続性のある美しい夜間景観の形成と防犯性の向上が図れます。同時に美しい景観が「我が街意識」を育み、住民のコミュニティ醸成を図る機会ともなっています。2004年の導入から16年。16,000戸以上のポラスの分譲住宅で採用されております。

特徴

コンセプト 美しい夜の景観で
安全で安心して暮らせる街を。

入居者の意思に関わらず夜間、常夜灯を自動点灯。
夜の帰宅時、あたたかな灯りの灯る我が家を見たときの安心感
女性や子ども達が安全で安心して暮らせる街に。
住民は住宅購入時に協定を締結
【安全な街づくり】
暗くなると玄関ポーチ灯、庭園灯、門柱灯などが自動点灯。 街の沿道を明るく照らすとともに、夜道の足元も明るくなり、安全性が高まります。夜の帰宅時、あたたかな灯りの 灯る我が家を見たときの安心感とともに、この美しい景観が我が街への誇りと愛着をもたらしてくれます。
【約束ごと】
分譲住宅地の住民とその近隣住民が夜間、 安心して過ごせるように分譲住宅地内の外灯を灯すことを「約束ごと」とした。住民は住宅購入時に協定を締結。 各住戸に設置 された常夜灯の維持管理を行います。
審査員評価
我々は、商業施設などで照明のもつ様々な機能や効果を知りながらも、自分の家を照らす照明については無頓着であることが多い。また照明による防犯効果を考える際には、地域で協調して取り組まなければその効果は小さい。これは分譲住宅の購入時に結ぶ協定により、その地区内の住民が、各々の門柱灯・外壁灯・庭園灯などを常夜灯として灯す約束を締結する「しくみ」である。大変ユニークなしくみだが、協定によりこれを実現するのには合理性があり、継続性も高い。 空き家問題や世帯の高齢化により治安悪化が懸念される今日、このような仕組みが広く普及することが望まれる。