芝生のお手入れについて

年間スケジュール

  • 水遣り
  • 芝刈り
  • 除草
  • 施肥
  • 駆除
  • 目土かけ
  • エアーレーション

芝生を植えて間もない養生期、夏の生長期には十分な水遣りを行います。水遣りの時間帯は日中を避け、朝行うのが最適です。日中の高温時は芝全体から蒸発する水分の量が多いので、かえって芝を弱くしてしまいます。水量の目安は10~12cmの深さまで、浸透する程度(20~25リットル/m2)に十分な量をあげます。

西洋芝と日本芝

西洋芝 冬芝型 ベントグラス類 日本芝よりも低温の環境で生育することが出来ます。
ただし、逆に暑さには弱く、きちんとメンテナンスをしてあげないと、日本の夏を耐え切れません。
ライグラス類
ブルーグラス類
フェスク類
夏芝型 バミューダグラス類  
日本芝 高麗芝、ノシバ、他 日本の気候の特徴である高温多湿下で生育できますが、寒さに弱いため、冬場になると冬枯れをおこします。しかし、春になると新しい芽が出て青々とした芝生に生まれ変わります。

ポラスの住宅では、高麗芝が多く使用されています。

芝は精力旺盛な植物ですから、春から秋(4月~10月)にかけては月に最低一度の芝刈りをしましょう。梅雨時は月2~3回の刈り込みが必要です。3cmくらい伸びたら1.5cm程度に刈込みます。芝刈りには芝生の健康な成長を促進したり、葉が良くつまったり、病虫害の発生を予防したり、雑草を生えにくくする効果があり、刈れば刈るほどきれいになります。

芝生を植えてから3~4年までは雑草が生えやすく、芝の生長が悪くなりがちです。除草は雑草による芝生の成長阻害や枯死を防止するのと、美観を保持するために必要です。面倒ですが、雑草は手取りで丹念に行いましょう。春・夏草を対象として5~6月に、秋・冬草を対象として7~8月に実施します。また、雨が降ると雑草の根部が引き抜きやすくなるため、雨が降った翌日は除草しやすくなります。

美しい芝作りの基本は、施肥 → 旺盛な芝の育成 → 刈込み → 分枝が密になる → 雑草が生えにくくなる → 施肥 というサイクルで手入れをしていくことです。芝にとって最も大切な肥料成分は窒素ですが、市販の芝用の肥料が便利です。施肥の時期は春から秋にかけて、1回の分量は控えめに、数回に分けて施します。(月に1~2回)一度にたくさん施肥を行うと肥料焼けを起こす心配があります。 1.施肥 → 2.旺盛な芝の育成 → 3.刈込み → 4.分枝が蜜になる → 5.雑草が生えにくくなる  → 1.施肥に戻る 1.施肥 → 2.旺盛な芝の育成 → 3.刈込み → 4.分枝が蜜になる → 5.雑草が生えにくくなる  → 1.施肥に戻る

芝生の病虫害にはサビ病、春の新芽が出揃う頃に円形のハゲになるブラウンバッチ(春ハゲ病)、ヨトウムシ(蛾類の幼虫)は6~7月の夜間、葉や茎を食害し、コガネムシの幼虫などは根を食害します。

病害には… ジマンダイセン、トップジンM水和剤、ベンレート水和剤等

虫害には… カルホス乳剤、スミチオン乳剤、オルトラン粒剤等

目土かけとは、芝生に土をかけることを言い、このかける土のことを目土と言います。目土かけを行うことで適度の温度と湿度を保ち、芝生の生長を促進し、生育状態を良好にします。目土は原則として床土と同質のものを使いますが、「芝生の目土」として市販されています。目土かけは最低でも2~3年に1回春に施し、目土の深さは芝の生長点を覆う程度が望ましく、3~6mmの厚さが適当です。

作業用フォークエアーレーションは転圧・踏圧により芝生の地下茎部分の土壌が固まった場合、通気性が悪くなり、根の発育が損なわれ、老化現象がおきるのを防ぐために行います。年に2~3回、10cm間隔で深さ7~8cm程度の穴を開けましょう。市販されている専用の作業用フォークやスパイクで誰でも簡単に行えます。