平成24年2月22日

国内最大規模の木質ハイブリッド構造ビル
ポラテック(株)本社ビル『ウッドスクェア』竣工

ポラスラスグループの基幹企業であり、「PO HAUS」「北辰工務店」ブランドの注文住宅や 日本最大のプレカット事業を手掛けるポラテック(株)(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:中内晃次郎)では、平成22年9月より、埼玉県越谷市に本社ビル『ウッドスクェア』の建設を進めておりましたが、この程竣工し、これまで分散していた事業所を新社屋に集約して3月1日より業務を開始することになりました。

この本社ビル『ウッドスクェア』は、木と鉄のハイブリッド躯体という最新技術を採用した国内3例目となるビルで、6000㎡を超える規模は日本初となります。内部の柱や梁に長野県産カラマツの集成材を「あらわし」として使用し、外からもガラスのカーテンウォール越しに4層に組み上げられた木組みの様子をうかがうことができます。その様子はまるで“ガラスのショーケース”に入った木造の建物であり、ポラテック(株)が木を扱い地元のお客様の住まいづくりに貢献する企業姿勢を伝えています。

「大きな木のまわりに憩いを求めて人が集う」をコンセプトに、『ウッドスクェア』の1〜2階には、カフェや銘木展示室、木造住宅のショールームも設置されます。木に関する様々な情報を発信しながら、一企業のオフィスというだけではなく、地域の人たちが憩い集まる場としていきたいと考えています。


■『ウッドスクェア』の特長

・新技術・木と鉄のハイブリッド構造躯体

ウッドスクェアは「木と鉄のハイブリッド部材」を採用しています。このハイブリッド集成材は国土交通大臣の1時間耐火性能の認定を取得したもので、火災時に鉄骨を被覆している集成材に着火しても燃え尽きることなく鎮火する「燃え止まり部材」となっています。

・環境への配慮

・国産材の利用で日本の森林を育てる

公共建築物等における木材の利用促進に関する法律が施行され、大型の建物などへの国産材の利用が注目 されています。国産材を使用し、お金を森に戻すことで、森林の手入れが行き届き、二酸化炭素を吸収する元気な森が育まれていきます。『ウッドスクェア』では構造 部分に長野県東信地方のカラマツの間伐材を利用した集成材を丸太換算で約2055㎥、また床材(一部除く) にはクリの無垢材を使用しています。さらに3階オフィスには弊社社員デザインによる国産ヒノキ製のオリジナルデスクを採用しています。

・館内の照明はすべてLEDを採用しています。

その他、床には栗の無垢フロアー、腰壁には国産カラマツを使用し木質化を進めました。

・CASBEE評価(建築環境総合性能評価システム)においてもAランクをクリアしています。

・すでにポラスグループでは社用車としてハイブリッドカーを採用しておりますが、『ウッドスクェア』の地下の駐車場には電気自動車充電用の電源を10台分設置しました。

【ウッドスクェア概要】

所在地 埼玉県越谷市七左町2丁目7番地
敷地面積 2786.45m²
建築面積 1353.51m²
延べ面積 6592.63m²
施工床面積 6611.63m²
階数 地上4階、地下1階
構造 地上 S造(※木質ハイブリッド構造)、地下 RC造とSRC造の混構造
鉄骨のH型鋼を厚さ60mmのカラマツの集成材で覆い1時間の耐火性能を持たせた部材で、接合部も被覆(最小かぶり厚36mm)
木材使用量
※内装や家具を除く
柱184本・大梁137本・小梁186本 合計約641m³
(丸太換算2055m³)
材質・産地 長野県東信地方産のカラマツ
発注者 ポラテック(株)
設計者・監理者 (株)ジェイアール東日本建築設計事務所
ポラテック(株) ポウハウス一級建築士事務所
施工者 川田工業(株)
施工期間 平成22年9月〜平成24年2月