繰り返す地震にも構造性能が低下しない耐力壁

Endure Wall エンダーウォール
一歩上の耐震とは 一歩上の耐震とは

一歩上の耐震とは

今までの耐震だけでは地震時に
家に損傷が残る可能性も

日本でも大地震があるたびに建築基準法が見直され、世界的に見ても地震対策は進んでいます。
ただし自然がもたらす災害を一つの方法で長きにわたってカバーするのは、どんな技術をもっても難しいのが現状です。
現在の耐震等級3の建物は震度6強~7程度、つまり阪神大震災レベルの1回の大きな地震に耐えられる強度をクリアしていればOKであり、1回目の地震で中にいる人が逃げられることを目的としています。
2回目以降の繰り返す地震を受けた時には、1回目の地震時に残った損傷が原因で被災する可能性もあります。

耐震構造の特徴と注意点
① 建物の倒壊は無くても、損傷する恐れがある
② 繰り返しの揺れで建物の損傷が増していく可能性がある
③ 震災後の損傷部分の修繕コストが掛かる恐れがある

耐震構造の特徴と注意点

大地震が起きた時には

従来の家は、木材と木材を釘やビスで繋いで接合して耐力壁という地震に耐える壁を数多く作ることで、地震の力に対して家が壊れないように支えています。 その耐力壁は、大きな地震によって変形が加わると、その釘やビスで繋いだ接合部では、釘が曲がり、ビスが折れ、木材がヘコみ損傷していくことで、強度性能が下がっていきます。 これは大きな地震に1度や2度は耐えることができても、繰り返す地震により被災することで、家はいずれ倒れてしまいます。 そのため、今までの耐震だけで大きな地震やたくさんの地震に耐えるためには、一つ一つの耐力壁の負担が少なくなるように数多くの耐力壁を設置する必要があります。

※地震の揺れで、筋交いが土台にめり込んで潰れてしまった例 ※地震の揺れで、筋交いが土台にめり込んで潰れてしまった例
※めり込んだ土台に隙間ができ、元に戻らない状態 ※めり込んだ土台に隙間ができ、元に戻らない状態

繰り返す地震で、構造性能に損傷が残る理由について、下記の動画をご覧ください。

次のグラフは、今までの耐力壁と、高性能耐力壁について、
ポラス暮し科学研究所で壁の強度試験を行った際の実験データです。

グラフ①【今までの耐力壁】

今までの耐力壁では、大きな地震を受けると1度目の地震【A-①】で小さな変形で耐えることができますが、この時に木材がへこみ、ビスが緩み【A-②】のように強度が落ちてしまいます。
この後に2度目の地震をうけると、【A-③】のように同じ地震の力に対して変形が大きくなってしまいます。

グラフ②【高性能耐力壁】

高性能耐力壁はでは大きな地震を受けた際、1度目の地震【B-①】でも木材やビスが損傷しないため、【B-②】のように強度が変わらず下がりません。
この後に大きな地震を受けても【B-③】のように【B-①】の時と同じ力・同じ変形に留まり続け、長きに渡って性能を維持することができます。

グラフ③【グラフ①とグラフ②の比較】

「今までの耐力壁」のグラフと、「高性能耐力壁」のグラフを比べてみると、2度目の地震に耐える力に大きな差があることが分かります。

一歩上の耐震を

そこで、ポラスが人生100年時代に向けた次世代の新たな耐力壁の開発に着手。大きな地震を何回繰り返しても強度性能が低下しないという一歩上の耐力壁、高性能耐力壁「Endure Wall(耐え抜く壁)」を開発しました。
耐力壁中央の衝撃吸収素材が地震の力を吸収&変形し、強度を発揮することで、木材と木材の接合部の強度低下を抑えます。
また繰り返す地震の中でも、高性能耐力壁が性能を低下させることなく地震の力を吸収することで、一緒に並ぶ耐力壁の損傷をも軽減することが可能です。
大きな地震を何回受けても家の強度性能が低下することがないので、家族を守り、長く安心して住むことができるのです。

一歩上の耐震とは

今までの耐震に「高性能耐力壁 Endure Wall」をプラスして、建物の変形をより抑えて損傷を少なくする。

それが、人生100年時代を見据えた「一歩上の耐震」です。

一歩上の耐震とは