報道関係各位

2008年4月2日

埼玉県吉川市に最新の研究成果を活用した
「ポラス都市型実験住宅」を建築

ポラスグループ ポラス株式会社

ポラスグループ・㈱ポラス暮し科学研究所(本社:埼玉県越谷市)では、このほど、埼玉県吉川市JR吉川駅前の商業地域・防火地域に、埼玉県で木造耐火構造第一号となる3階建ての「ポラス都市型実験住宅」を建設しました。この実験住宅では、デザインから構造、住環境システムまで、近年の当社の研究・開発成果を縦横に活用しており、これによって研究棟だけでは十分に得られない実証データを積み上げ、次世代の家づくりに欠かせないデータの収集をして『長期優良住宅』の提案と普及に寄与してまいりたいと考えています。実験住宅に採用した主な新技術、商品は下記の通りです。

このように今回の実験住宅には、当社オリジナルのさまざまな技術やアイデアが活用されており、それらが次世代の木造住宅の新基準としていくべく、検証を進めていきます。

■【ポラス都市型実験住宅】の概要


□所在地 :埼玉県吉川市木売2-3-3
□構造 :木造3階建て 木造軸組工法 耐火建築物
□地域・地区 :商業地域・防火地区
□設計 :株式会社ポラス暮し科学研究所
□敷地面積 :130.00㎡
□建物面積 :179.77㎡ 54.26坪
□設計施工期間 :設計期間2006.12~2007.7 施工期間2007.8~2008.3

研究所内に和テイストと洋スタイルを融合した
新展示施設「和炉庵(わろあん)」もオープン

 今回の「ポラス都市型実験住宅」では構造や住環境システムのデータ収集が中心となりますが、当社ではそれらの分野だけではなく、人が本当にくつろげる空間、デザインの研究にも力を注いでまいりました。その結果、当社が現在打ち出しているコンセプトが、「情質な住まい」です。それは、近年の住まいが工業化されていく中で、手仕事や自然素材が持つ「味」が失われていることに対するアンチテーゼです。そのために当社では職人の手仕事を残す塗壁の技法を開発したり、無垢の自然素材を使った建材を開発してきました。また、空間に対しても、「和と洋の融合」を推し進めています。具体的には、「洋の生活スタイルに工業製品(TVやエアコン)の露出を控えるようにアルコーブスペースを配置する」、「和室は小縁側スペースを窪ませることで洋の空間にひかえてなじませる」、などといったことです。
要素として開発してきたこれらのものを一体としてご覧いただけるように、今回、当社では研究所内にそれらの新展示施設「和炉庵」もオープンさせます。「和炉庵」では、屋外テラスとリビング、和室との融合も図っています。同時に、オリジナルで開発した古材を活用したテーブルや粋な行灯などのオリジナルインテリアも展示しています。これによって当社では、デザインチームが長年にわたって追求してきた「心地よい佇まい」「心地よい間合い」「心地よい見栄え」「心地よい趣」を一体にして味わっていただきたいと考えています。

「ポラス都市型実験住宅」「和炉庵」とも、構造、住環境、デザインに分かれて研究を進めてきた当社の成果を一堂に集めたものです。これらの施設を持つことで、当社では、当社が考える「木の家の可能性」を、現実的な環境の中でより魅力的なものにして、消費者に提案していきたいと考えています。

 

■【和炉庵】の概要


□所在地 :埼玉県越谷市東町2-266-1
□設計 :株式会社ポラス暮し科学研究所

㈱ポラス暮し科学研究所について

ポラス暮し科学研究所は、木造住宅を主体とした研究開発を推進する研究所として、平成3年に設立され、科学的検証を用いて、「木」の特性を最大限活かすべく、以後、実大実験施設を活用したさまざまな実験を行ってきました。

民間研究施設として貴重な実験施設は、自社のみならず、大学、公的機関や、民間企業からの委託実験も多く、深い交流の機会と成果を生み出しています。また、ショールームも含めてポラスグループのお客様のみならず、業界内外の法人や大学の見学者など、多くの皆様に興味を持って見学していただき、好評を得ています。

< 実験棟>
研究所における、主にハード(技術)面に関する研究開発を推進するための実験施設です。構造、音響、温熱、空気、それぞれ実大試験体を製作して実験することが可能で、机上の計算と設計ではわからない、施工性やコストまでも視野に入れた、研究開発が可能です。
大学、公的機関、民間を含めて日本全国見渡しても、特に木造分野では大変貴重な施設として、産学共同研究や、委託実験も多く、業界全体の住宅性能の向上に貢献しています。

< ショールーム>
2002年、住宅性能表示制度の意図と内容を、お客様にとって解りやすく理解していただくためのショールームとして改装しました。その後、2004年の4月からは、改装を機に、ポラスグループの木造住宅に採用されている主な研究開発成果や、デザインGで提案している古美仕上げの活用事例も展示して、確認できるようにしてまいりました。

<研究成果>
研究所の実験施設によって、木造住宅の新しい可能性を追求した成果が、さまざまな形でポラスグループの商品に活用されてきました。さらに今後とも、お客様の健康・安心・信頼を追及しながら、他社にない、より魅力的なポラス暮し科学研究所独自の成果をつくり出していきます。


<構造グループ>


ポラス都市型実験住宅


バルコニー緑化システム


和炉庵

 

本件に関するお問い合わせ先
ポラスグループ ポラス(株)広報部 丸岡
TEL 048-989-9151
FAX 048-989-9282