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ポラスの事業

子育てママのアイデア溢れる住まいづくり
〜ポラス×NPO法人「子育てパレット」〜

横谷 薫
中央グリーン開発㈱ 経営企画課コミュニティ企画係

子育てママのアイデア溢れる住まいづくり 〜ポラス×NPO法人「子育てパレット」〜

ポラスの分譲住宅の企画、設計から販売までを担う中央グリーン開発では、業界の先駆けとなるユニークな取り組みにも挑戦しています。そのうちの一つが、一般の主婦が子育て目線で商品開発に参画した「子育てママの理想の家をつくろう」プロジェクトです。プロジェクトの概要と今後の展望、さらにポラスが目指す街づくりについて、インタビューしました。

ママ研究員とポラスの思いが形になった

ーー「子育てママの理想の家をつくろう」プロジェクトの概要を教えてください。

2012年、二人目の子供を産んで職場復帰を考えるなかで、「主婦目線を活かした商品開発をしたい」という思いを抱くようになりました。時短勤務といういわゆる“制約人材”として働く以上、時間ではない成果で組織に貢献する必要があります。住宅の購入者は30代の子育て世代。自身がまさに顧客ターゲット層に入ったことで、当事者としての強みを活かさない手はないと思うと同時に、ニーズを掴む自信もありました。ただ、どう実現するかまではイメージできていませんでした。そんなときに、出会ったのが足立区で活動するNPO法人「子育てパレット」さんです。ディスカッションする中で、この方々とだったら思いを形にできると確信して会社に提案。そして実現したのが「子育てママの理想の家をつくろう」プロジェクトです。

舞台となったのは、東京23区で最大級を誇る全214棟の大型分譲地「パレットコート六町 東京ココロシティ」です。現役のママさん9名を「子育てパレット」さんに集めていただき「ママ研究員」に任命。4つのチームに分けて商品開発に挑戦してもらいました。各チーム2名ずつ設計士がサポーターとしてつきますが、全てママ研究員主導で進めていきます。ママ研究員によるモデルハウス検証会を実施し、各自理想のイメージを持ち寄って図面を作成してもらいました。4チームのプランをコンペティションで競い、当初は最優秀賞を獲得した1チームの家が実際に建てられるという企画でしたが、審査員から全プラン建築する価値があるとの評価をいただき、見事に4棟全ての家が建築されました。その後、全9棟の「子育てママの理想の家(R)」街区が誕生。住宅のプロではない一般のママさんによるプランがそのまま建売住宅になるという今までにないプロジェクトは成功に終わりました。

ーー印象に残っていることは?

打ち合わせを重ねていくにつれてママ研究員さんたちのボルテージがどんどん上がっていきましたね。次々と出てくるアイデアや要望に、メモをとる設計士の手が追いつかないほど(笑)。その様子に設計士たちの本気度も高まり、プロジェクトに関わるみんなが徐々に熱を帯びていく感覚がとても印象的でした。現場では、設計士も驚くような画期的なアイデアが出て「これいいね!」なんて声が飛び交っている様子を見て嬉しかったですね。私も一主婦として「ママさんたちのポテンシャルはこんなにすごいんだぞ」と内心思っていました(笑)。

ーープロジェクトを通して得られた収穫は?

当社の設計士も営業もほぼ男性です。家にいる時間が多い主婦のニーズに応える提案が果たしてできているのか――実はこのプロジェクトを提案した裏にはそんな問題意識もありました。プロジェクトを通して、今まで思いもつかなかったような新しい発想に刺激を受けた設計士も多かったのではないでしょうか。プロジェクト実施後、ママたちの“当事者視点”は「子育てママの理想の家(R)」シリーズだけでなく、他物件のプランにも反映されるようになりました。「収納や家事導線が使いやすい」といったお客様からの声がたくさん寄せられています。営業からも売りやすくなったと好評です。当事者の意見には人を動かす説得力があるんですね。ここで得たノウハウを、当社としても活かさない手はないと考えています。

ーー今後の展望についていかがでしょうか?

プロジェクト終了後、プランニングでポイントになったところをママ研究員さんと一緒に検証し、「家事導線」「子育て」「収納」など6つのカテゴリーに分類される全45項目の設計基準をつくりました。これに基づいて開発・プランニングされた分譲地が、昨年初めて南浦和に誕生。発売当初から非常に好評で完成前に完売しました。その後も「子育てママの理想の家(R)」シリーズとして定期的に発売していますが販売は好調で、商標登録を取得しました。

今後は発展形のチャレンジとして「働くママの理想の家」も作りたいと思っています。これから仕事と家事を両立する女性が増えていくなかで需要も期待できます。私自身の経験が活かせる分野なので是非実現したいですね。

街づくりできることが分譲事業の醍醐味

ーー分譲住宅事業のやりがいは?

街づくりに携われるところです。どこにメインストリートや公園を置くか、どのような景観をつくろうかということをみんなで話し合い、街を一からつくれるのは分譲の醍醐味だと思います。

また当社では、街だけでなくコミュニティーづくりにも力を入れていて、私自身、非常にやりがいを感じています。昨年、「マチトモ」というコミュニティーサポート制度を初めました。住民が入居者間の交流イベントを主催した場合、申請すれば補助金を支給するというものです。バーベキュー交流会や夏まつりイベントなどに制度を活用いただき、住民同士が仲良くなれると非常に好評です。「イベントをしたくてもやり方がわからない」という方に対しては「暮らしのコンシェルジュ・デスク」を設けていて、開催に必要な物資やノウハウを提供しています。入居者の満足度を高めて、当社のブランド価値向上に貢献していきたいですね。

ーーポラスの分譲事業の強みは?

ボトムアップの社風です。「こういう企画をやりたい」と積極的に提案すれば、周りも「やってみよう!」と前向きに検討する雰囲気があります。「子育てママの理想の家(R)」プロジェクトもそうして実現しました。やる気さえあれば経験に関係なく、どんどん大きな仕事も任せてもらえます。

分譲地の企画プロジェクトも、用地、設計、営業、プロモーションなど各部署の担当のメンバーが集まり、みんなで議論を交わして決めていくことが多いのが当社の特徴ですね。職種問わず誰もが街づくりの第一線で活躍できるフィールドがあります。

ーー将来的に挑戦してみたいことは?

今までのように30代の家族向けだけではなく、その他の世代、例えばシニアをターゲットにした住宅、戸建てと集合住宅が一緒になった複合型分譲地などプランニングしてみたいですね。ハード面の整備だけでなく、医療や介護といったソフトサービスを組み合わせた分譲住宅も今後ますます必要とされていくでしょう。プランニングに大切なのは常に当事者視点を意識すること。自分が60代、70代になったときにどういう家に住んで、どういうコミュニティーに囲まれていたいかを想像して形にしていくのです。それができる仕事に、私は夢と誇りを感じています。