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同期の、同期による、
同期のための
こだわりの家づくり

近藤 智・設計部設計監理課
山田英徳・Sturdy Style事業部
興津 繁・木造住宅事業部 工事部

同期の、同期による、同期のためのこだわりの家づくり

2005年4月に入社した設計部の近藤智と妻のみのり。社内で知り合った二人は、4年間の交際を経て、2012年7月7日、めでたくゴールインした。その新居を、同期入社のSturdy Style事業部の山田英徳が設計し、同じく同期の木造住宅事業部 工事部の興津繁が現場監督を務めて施工したのである。施主である近藤夫妻のこだわりに山田と興津が応え、近藤が「感動した」と言うほどの出来映えだ。専門誌で紹介されるほどのクォリティは、ポラスグループの実力と、同期の絆の結晶といえる。

プロの設計者夫婦が「設計は第三者に」

プロの設計者夫婦が「設計は第三者に」

近藤夫妻は二人とも分譲住宅の設計を本職としていることからも、自分たちの住まいにも並々ならぬ思い入れがあった。

「以前から『結婚したら、自分たちの思いを込めた家を建てよう』って話し合っていたのです。そして、入籍した5カ月後の12月に、千葉県流山市のこの場所に建てると決めました」

千葉生まれの近藤は、「住むならやはり千葉」と決めていた。いくつかの候補地の中から「母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。」というキャッチフレーズを掲げ、子育て支援施策に力を入れている流山市を選ぶ。

「まず、子育てをする時のことを考えたからです。また、新しく開発されて街がきれいなことや、最寄りの『流山おおたかの森』駅が通勤にも便利なことも決め手になりましたね」と近藤みのりは言う。


場所や敷地が決まり、次はいよいよ家の設計である。プロである自分たちで手がければよさそうなものだが、近藤夫妻はそうしなかった。その理由を、近藤は次のように説明する。

「分譲と注文住宅では違いがあります。分譲しか手がけていない自分たちだけでは、限界があると考えたからです」

「それに、私たち二人でやると、絶対ケンカになると(笑)。誰か第三者に取り持ってもらい、私たちの希望を引き出してもらったほうがいいって思ったのです」と妻みのりは補足する。

施主の生活イメージを重視した設計

地域に密着し、社員間の繋がりも強い風土

そこで近藤が選んだのは、山田だった。二人は、内定者時代に人事部主催の仕事体験プログラムに参加した時に知り合った仲。

「設計の業務体験をしたのですが、山田の熱い思いや知識、想像力といったものに『コイツは凄い』と感じたのです。そして、山田が配属されたSturdy Style事業部が施主こだわりの注文住宅を手がける部署なので、ぜひ山田にやってもらいたいと思いました」

2014年2月、近藤夫婦は結婚式を挙げた。その直後から具体的な設計作業が始まる。 まず、近藤は山田を飲みに誘い、ざっくばらんに相談を始めた。

「同期の家を建てるなんて、嬉しい話でしたね。同期なら遠慮なく実験的なこともできるかもしれないって思いましたし(笑)」と山田はその時の思いを打ち明ける。事実、この新築において新しい材料を試してうまくいき、正式な商品となったものもある。

山田は事業部の営業担当を近藤に紹介し、資金面などの相談や手続きを依頼。ちなみに、ポラスグループには割引料金で家を建てることができる社員住宅支援制度がある。


設計に当たり、近藤夫婦と山田はまず、それぞれのイメージプランを持ち寄ってまとめていこうと考えた。

「それが、全然うまくまとまらなかったんです(笑)。結局、山田のプランをベースに、細かいところを詰めていくことになりました」と近藤は振り返る。

山田はいつも、設計にあたってはできるだけ施主のイメージを聞くことから始めているという。どんな暮らし方をしたいのか。休日はどういうふうに過ごしたいのか。趣味ではどんなことをするのか。それを近藤からも聞き込んだ。

「よくファミレスで打ち合わせしましたね。近くの書店で雑誌を買い、どんなイメージの家なのかをつかんでいきました。この工程が注文住宅では一番大事なので、いろいろ話し合いました。一般のお客様でも同様です」と山田。

こだわりの図面は、通常の1.5倍以上の枚数に

近藤夫妻のニーズは、次のとおりかなり具体的なものだった。

  • 近藤の実家が薪ストーブの販売を手がけており、結婚祝いに1台もらうことになっていたので、これを家の中心に置いて熱が家全体に広がるようにしたい
  • モノトーンより色があるほうが好きなので、要所要所に色を使いたい
  • 中庭と、ちょっと離れた和室も欲しい
  • 風呂は2階に設け、バスコート(風呂専用ベランダ)を設置して、裸のまま星空を見ても外から誰にも見られないようにしたい

「当初は予算はあまり考えず、まずはありったけの希望を出してもらいます。それから予算に当てはめて優先順位を決め、節約策を考えながら要素を整理していきます。そして大まかなゾーニングをしていきますが、この時に中心となるリビングからの各部屋との距離感を考慮します。距離によって使いやすさが決まりますから」(山田)

プロの設計者夫婦が「設計は第三者に」

全体のゾーニングが決まれば、次は各部の詳細設計に入る。このプロセスでも適宜、近藤夫妻に確認を取る。

「例えば『この部分に色を使いたい』というニーズが出てきたら、『そこに色を入れるならこちらにも入れたほうがバランスがいい』などと全体のコーディネーションを図っていきます。そんなことの積み重ねで、詳細を決めていきます」と山田は説明する。

こうして、近藤邸の設計は仕上がっていった。設計図は優に100枚ほどにも及んだ。設計者が細部までこだわる場合、当該部分をクローズアップした図面を作成することになるので、凝れば凝るほど枚数は増える。

「通常の1.5倍以上はあります。何せ、庇の形一つにも凝りましたから(笑)」

“完ぺき”な職人と、臨機応変なる施工監理

プロの設計者夫婦が「設計は第三者に」

次は、施工だ。「現場監督をやってもらいたい人は、興津しかいなかった」と近藤は言う。興津は近藤の設計した分譲住宅の施工を手がけるという間柄であり、気心が知れた仲。さらに流山市を担当エリアとしていたこともある。もちろん、同期であることが何よりの決め手であったのは、いうまでもない。

「近藤から依頼されて、僕も嬉しく思いましたね」と興津。

山田から図面を引き継いだ興津は、それを見て「これは簡単ではない」と感じたという。

「ですから、近藤に電話して『こんな面倒な設計にしやがって!』とクレームを言ったんです(笑)。でも、一目でこれは素晴らしい家になるとわかりました。半面、施工が難しいところもたくさんありそうだと。そこで、同期のよしみもあって、自分と一番関係のいい信頼できる職人を選ぶことにしたのです」と興津は言う。施主とも接する職人のアサインは、現場監督にとって重要な業務だ。興津は近藤の顔を思い浮かべながら、専属契約の職人の中から総勢15名を選んだ。

「興津が選んでくれた大工さんは、完ぺきでした。腕がいい上に人柄も良くて、コミュニケーションがとても取りやすかったですね」と近藤。

「近藤は施工現場のことを良く知っているので、休日に現場を見に来るたびに差し入れを持ってくるなど気を遣ってくれたのです。職人さんたちも気持ちよく仕事ができたと思いますよ」と興津は返す。

同じ図面でも、職人によって仕上がりは違うという。

「腕のいい職人は、材質を読んでどうすればより収まりがよくなるかを考えて施工するんです。例えば、反りやすい木の場合は逆のクセをつけてから組み付ける、といったように。クロス職人が『こんなにクロスを張りやすい家も珍しい』と言っていましたが、選んだ職人さんは後工程のことも配慮して下地を仕上げてくれたんです。そんな職人を数多く抱えているところも、ポラスグループの強みですね」と興津は胸を張る。

施工途中では、図面どおりにいかないことも発生する。そんな場合は、現場の状況を見ながら必要に応じて設計者と確認を取りつつ最善策を講じる。また、建具の取り付けなどは、メンテナンスしやすいように取り付け方を変えるなど臨機応変の対応もする。それが現場監督の腕の見せ所でもある。

「今回は同期同士による仕事だったので、三者が現場に集まっていろいろ話し合いながら進めました。こうして緊密に進められるのは理想的でしたね」と興津は振り返る。

我が家ができた感慨と、同期や職人の協力という感激と

プロの設計者夫婦が「設計は第三者に」

こうして2013年12月、予定どおり竣工し、新築の家は近藤夫妻に引き渡された。

「感動しました。我が家ができた、という感慨と、それが同期の仲間や職人さんの力でつくってもらえたという感激が混ざって、喜びが溢れてきましたね」と近藤は力を込めて言う。

山田は、「自分が設計した家がどんな住み心地なのか、気になって仕方がなかった」と言う。リビングに座った時に、玄関のほうを見てどう感じるのか。そういった施主の感じ方が、山田の設計の価値を決めるからだ。

「幸い、近藤とみのりさんの喜ぶ顔を見て安心しました(笑)」

興津は「カッコいい家ができたな」というのが最初の感想であったという。 「何せ細かいところまで神経を使いましたからね(笑)。腕のいい職人さんも『久々にシビレた仕事だった』と言ってました(笑)」

家が完成し、近藤夫妻の生活は大きく変わった。近藤は次のように言う。

「休日は家にいたいを思うようになりましたし、人を呼びたいと思うようになりました。また、自分で中庭にウッドデッキをつくったのですが、DIYを楽しむようになりました。そして一番は、仕事へのモチベーションが高まったことです。実際に住んでみてとてもいい家だと思えるので、お客様にも同じ気持ちを味わっていただきたいと自信を持って提案できるようになりましたから」

「私は、大嫌いだった掃除が大好きになりましたね(笑)。この家に愛着があるし、大事にしていこうって心底思えるからですね」と妻みのり。

もちろん、4人はこの新居の自慢のリビングで酒を酌み交わし、喜びを分かち合ったことはいうまでもない。