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「木に携わる企業として、木の良さを伝えたい。」その想いから木組みのオフィスビルをデザインしました。
鉄骨を木で覆い耐火性能を持たせた木質ハイブリッド構造躯体の構造美を露出することにより、木の力強さ、温かさを明確に表現、従来のオフィスビルの無機的なイメージを払拭しました。
また、木質ハイブリッド構造を採用した建物では国内最大規模となります。木部には国産のカラマツ間伐材を使用し、仕上げ材やオフィス什器にも使用しており、サスティナブルな木材利用と国内林業の活性化を推進しています。
オフィス機能に留まることなく、銘木などの展示室も併設し、近隣の子供たちへ木の魅力を伝える役割も果たしています。 |
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外からは覗かれない本受賞対象をはじめ、鉄骨を木で覆い耐火性能を持たせた木質ハイブリッド構造躯体の建物はすでに先行例はあるが、国内ではまだ事例が少なく、本対象が実現しているように、木質系の素材の持つ暖かさや、国内林業の活性化のためにも更なる普及が望まれる。
工事費が高くなることが普及のネックとなっていると考えられるが、構法上の革新的な試みやデザイン上のサポートでコスト軽減ができるなどの提案も必要だろう。企業理念を体現して木材を積極的に有効に使用しており十分評価に値するが、外壁、構造材、内部仕上げ材、什器家具を一貫したデザインポリシーでコントロールするなど、さらなる検討も求めたい。
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