|
2006年度グッドデザイン賞受賞 「インクルーズ」 |
|
|
重くて大きいというイメージがある構造用接合金物。しかし、「インクルーズ」は厚さわずか0.6mmの極薄鉄板。
溶接や加工などを極力省略し、コの時に折り曲げたシンプルな形状にしたことで、コストは従来の1/3以下になりました。 |
|
|
近年、木材を露出する住宅が増えていることから、「インクルーズ」は見せることも意識しました。木造住宅の伝統的な接合方法である「ほぞ仕口」を活かしながら、その部分を金属で覆って補強し、これを100mmの太ビスで固定する簡単施工。施工金物が表に出ず、反対側からはビス頭も見えないので、美しい仕上がりが実現できます。 |
|
|
強度は一般的な金物(ホールダウン2.5t用)と同程度。金物が外にはみ出さないため、施工面でも収まりが良いので、筋交配置の際の配慮も必要なく、断熱材の充填ムラも防げます。 |
|
|
|
伝統的な「ほぞ仕口」の考え方に基づきながら、施工者の技能を要せずに優れた耐震強度が得られる点が評価された。従来はあまり意匠性が考慮されない商品領域であるが、それに対して、あえて造形化するのではなく「見せないデザイン」を志向したデザインコンセプトこそグッドデザインと言えよう。 |
|
|
|