ポラスの分譲住宅

自治会館と公園・
川辺を活用したまちづくり

みずべのアトリエ
(南荻島出津自治会館Ⅱ)

中央グリーン開発株式会社

※南荻島出津自治会・㈱HITOTOWAと共同受賞
デザイナー:横谷薫、橋本伸一、諸橋健二、鎌田浩之、松本卓、柴俊之

公園と川辺を
生かした自治会館
住民主体の新しい
まちづくりのカタチ

概要

戸建分譲開発に伴って新たにつくった自治会館。 隣接する元荒川沿いに自治会館と公園を配置し、地域資源である河川敷を含めた一帯を「まちのリビング」と位置づけコミュニティ拠点を計画。新たな64世帯の家族と昔からの地域住民がいつでも立ち寄れ、緩やかなつながりが生まれる場づくりをデザインしました。

住民主体で新たな拠点の活用を考えるタウンミーティング「未来会議」を経て、地域の未来予想図が完成。地域住民有志で組織した「まちづくりサポーター」には、新住民や近隣大学生、NPO団体も加わり、年間延べ2,000名以上が来訪し、様々な集いやイベントが開かれています。

特徴

コンセプト 地域ニーズを反映した
コミュニティ拠点

月1回の街づくりサポーター会議
芝張りワークショップ
定例イベント「水辺で乾杯!」
カヌーで川下り
【設計デザイン】
近隣する河川敷・遊歩道と⼀体的に空間構成することで、地域コミュニティ拠点としてのシンボルを形成。安全な川辺へのアクセスを確保するため、市や県と協議を重ね河川敷へのアプローチ階段を新設公園に設置。公園はアウトドアリビングとしての活⽤を意図し、芝⽣広場と多⽬的に利⽤できるベンチを多く配置。⾃治会館との動線は完全バリアフリーで⾞いすでも⾏き来できる設計とした。
【コミュニティデザイン】
新しい拠点の活用を住民主体で考える「未来会議」を経て、地域の未来予想図を作成。住⺠による「まちづくりサポーター」を発⾜。開発者として自立運営まで伴走しながら、住民主体のコミュニティ形成と持続可能な拠点運営体制を構築、産学民連携によるエリアコミュニティの広がりを生んだ。
審査員評価
ささやかでありながら、地域におけるポジティブなインパクトが大きな、大変秀逸な計画である。独自性は、自治会館と公園(といっても大きくはない)の配置につきる。たいていはこうした施設は地域の活動の中心であることから、配置的にも中心になることが多いが、それを川岸によせ、むしろ河川敷への結節点のように扱うことで、河川敷全体が暮らしに取り込まれるようになっている。 公園と河川敷のアクセスの連続性を担保することは、手続き的にも難易度が高いことが想像され、ささやかなアイデアのなかにも関係者の大きな努力が窺える。